2006 Fiscal Year Annual Research Report
cDNAマイクロアレイを用いた鼻副鼻腔線維芽細胞活性化分子機構の解明
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17591804
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
野中 学 日本医科大学, 医学部, 講師 (70271351)
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Keywords | 線維芽細胞 / ケモカイン / TLR ligand |
Research Abstract |
培養線維芽細胞をToll like receptor ligandsを用い刺激して、刺激後のケモカイン産生を観察している。TLR2 ligandsとしてlipotaichoic acid、Pam3CSK4、Peptidoglycan、Zymosanを、TLR3 ligandsとしてpoly(I : C)を、TLR4 ligandsとしてTLPSを、TLR5 ligandsとしてFlagellinを、TTLR7/8 ligandsとしてsingle stranded PolyUを、TLR9 ligandsとしてE.coli DNAを使用している。鼻茸線維芽細胞を用い、TLR2,3,4,5 ligandsとIL-4の共刺激を行うと好酸球の遊走因子であるMCP-4やTh2リンパ球の遊走因子であるTARCの産生が時間依存的に観察された。鼻・副鼻腔線維芽細胞は、自然免疫において重要な役割を果たし、IL-4の刺激も加わると、好酸球性炎症へと導びく機能を持っていると考えられる。TNF-αとIL-4で刺激した線維芽細胞を、さらにTLR3 ligandのpoly(I : C)での刺激を加えると、あるケモカインの相乗的産生がみられ、どのような機構で相乗効果が生まれるか検討している。Poly(I : C)が、TLR3のみを刺激しているのかどうか、線維芽細胞の細胞内に入るのか、入るとすれば、どのように入るのか、入ってRIG-1、MDA5など細胞内の分子によってpoly(I : C)の刺激が伝達されることが、ケモカイン産生に重要な役割をはたしているか、を検討している。
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