2007 Fiscal Year Annual Research Report
cDNAマイクロアレイを用いた鼻副鼻腔線維芽細胞活性化分子機構の解明
Project/Area Number |
17591804
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
野中 学 Nippon Medical School, 医学部, 准教授 (70271351)
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Keywords | 線維芽細胞 / ケモカイン / TLR ligands |
Research Abstract |
培養線維芽細胞をToll like receptor ligands、IL-1、TNF-αを用い刺激して、刺激後のケモカイン産生を観察している。TLR2 ligandsとしてlipotaichoic acid、Pam3CSK4、Peptidoglycan、Zymosanを、TLR3 ligandsとしてpoly(I:C)を、TLR4 ligandsとしてLPSを、TLR5 ligandsとしてFlagellinを、TLR7/8ligandsとしてsingle stranded PolyUを、TLR9 ligandsとしてE..coli DNAを使用している。さらにTh2サイトカインであるIL-4、IL-13を刺激に加え、サイトカイン・ケモカイン産生を検討している。鼻線維芽細胞は、TLR2 ligands,TLR3 ligand,TLR4 ligand,TLR5 ligandの刺激に対して反応し、RANTES, MCP-4を産生した。またTLR2〜4ligandsとIL-4あるいはIL-13で刺激するとMCP-4とTARCの相乗的産生がみられた。またTLR2〜4とIFN-γで刺激するとRANTESの相乗的産生がみられた。さらにTLR3 ligand,TNF-α,IL-4あるいはIL-13で刺激するとTARCの過剰産生が誘導された。これら相乗的産生が誘導されるのに、どのような分子が重要な役割を果たしているのか現在検討中である。これまでの論文から推察される重要な分子としては、NF-κBとSTAT6が上げられるが、さらに詳細な検討を必要とする。
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Research Products
(1 results)