2005 Fiscal Year Annual Research Report
RSウィルス感染アレルギーマウスの気道における好酸球脱顆粒機序の解明
Project/Area Number |
17591805
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
滝沢 竜太 日本医科大学, 医学部, 助手 (10271347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RUBY Pawankar 日本医科大学, 医学部, 助教授 (00287674)
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Keywords | アレルギー / RSウイルス / 好酸球 |
Research Abstract |
1.RSウイルス感染気道アレルギーマウス作成 RSウイルス感染アレルギー群(OVA/RSV群)、非感染アレルギーコントロール群(OVA/Sham群)、RSウイルス感染非アレルギーコントロール群(RSV群)の三群を作成し、各群間で以下の比較検討を行った。 2.RSウイルス感染気道アレルギーマウスの気道病態の解析 (1)気管支肺胞洗浄液(BALF)中の浮遊細胞カウント OVA/Sham群のBALF中に増加した好酸球(22x10^4/ml)はOVA/RSV群では有意に減少した(7x10^4/ml)。RSV群では好酸球は認められなかった。 (2)BALF上清中の好酸球ペルオキシダーゼ(EPO)測定 OVA/RSV群のBALF上清中ではEPO活性が著明に亢進しており好酸球の脱顆粒が確認された。OVA/Sham群、RSV群ではEPO活性は認められなかった。 (3)肺組織中の好酸球の免疫染色 OVA/Sham群の肺組織中に増加した好酸球はOVA/RSV群では有意に減少した。RSV群では好酸球は認められなかった。 (4)BAL中T細胞のサイトカイン(フローサイトメトリー) OVA/Sham群のBAL細胞中のIL-4(Th2)陽性率(10.2%)は、OVA/RSV群で低下した(5.3%)。逆にIFN-_Y(Th1)陽性率(4.7%)はOVA/RSV群で上昇した(12.6%)。 (5)肺組織からのtotalRNAの抽出 それぞれの群の動物から肺を摘出しRNAを抽出、保存した。RNA解析は次年度に予定している。
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