2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591815
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Research Institution | Foundation for Biomedical Research and Innovation |
Principal Investigator |
内藤 泰 (財)先端医療振興財団, 分子イメージング研究グループ, 客員研究員 (70217628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 道雄 (財)先端医療振興財団, 分子イメージング研究グループ, 部長 (00216558)
岡田 知久 (財)先端医療振興財団, 分子イメージング研究グループ, 主任研究員 (30321607)
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Keywords | めまい / PET / fMRI / 治療効果 |
Research Abstract |
めまい感覚は前庭、視覚、固有知覚など空間識を構成する複数の感覚間に矛盾が生じたときに生じると考えられる。今年度の研究では、脳機能画像で、めまい感覚を評価する手法について探求を行なった。めまいの主観的知覚に関与する皮質領野としては、島後部と下頭頂小葉の関与が、PETを用いた計測で推測された。本研究の基礎となるこれらの検討結果について国際学会で発表を行なった(Naito Y. XVIII World Congress of International Federation Oto-Rhino-Laryngological Societies(IFOS)IFOS Instruction Course Vestibular Section "Imaging,2006,June,2005,Rome,Italy)。また、めまい感覚は不安定で、脳機能画像撮像の際に単なる安静時機能を計測しても必ずしもそれに対応する脳活動の変化が捉えられるとは限らない。したがって、何らかの感覚刺激を負荷して、その反応を計測することで、より安定した結果が得られると推測される。ここで用いる感覚刺激としては視運動刺激が第1に挙げられるが、fMRIのガントリー内では刺激視野が十分に広く取れない可能性があるため、もう1つの感覚刺激として、自発的な頭部回旋運動による前庭と固有知覚刺激も加えることとした。この間の検討結果について国際シンポジウムで報告した(Naito Y : Clinical application of functional imaging in neuro-otology. Satellite international symposium of the 8th Japan Human Brain Mapping Meeting. March 2006,Okazaki, Japan)。一方、研究対象として協力を得るめまい患者の選択については、メニエール病に加えて、良性発作性頭位めまい症、椎骨脳低動脈循環不全症なども検討範囲に加えて、前庭機能検査の評価と治療効果の判定を行なった。
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Research Products
(15 results)