2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591820
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高橋 義徳 山形大学, 医学部, 講師 (20236334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 英俊 山形大学, 医学部, 教授 (90158163)
菅野 誠 山形大学, 医学部, 助手 (80292415)
神尾 聡美 山形大学, 医学部, 医員 (80375336)
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Keywords | リモデリング / ヒアロサイト / 細胞外マトリックス |
Research Abstract |
ヒアロサイトの培養の確立、硝子体リモデリングへの関与の検討 ヒアロサイトは硝子体中に存在する細胞であり糖尿病網膜症をはじめとする網膜硝子体疾患の病態に関わるとされている。しかし、その働きは未だ明らかではない。我々は、このヒアロサイトが硝子体リモデリングに関与することで糖尿病網膜症をはじめとした網膜硝子体疾患の病態に関与しているものと推測している。したがって、ヒアロサイトの硝子体リモデリングへの関与、その制御機構を解明することは糖尿病網膜症をはじめとした網膜硝子体疾患の新たな治療法の確立に繋がるものと考えている。そこで今年度我々は、ブタ硝子体中からのヒアロサイトの分離、培養の確立、ヒアロサイトの硝子体リモデリングへの関与の検討を試みた。 はじめに、ブタ硝子体よりヒアロサイトの分離を試みた。基底部硝子体を用いることでヒアロサイトの分離が可能であった。さらに、分離したヒアロサイトを用いてその初代培養法を試み確立した。現在は分離、培養されたヒアロサイトの細胞株化に取り組んでいる。さらにヒアロイサイトの糖尿病網膜症をはじめとした網膜硝子体疾患の病態のひとつである硝子体リモデリングへの関与を検討するために種々のサイトカイン刺激下における細胞外マトリックスの産生能の変化を検討した。サイトカイン刺激により細胞外マトリックスの産生能に変化がみられ、ヒアロサイトの硝子体リモデリングへの関与の可能性が示唆された。
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