2006 Fiscal Year Annual Research Report
強度近視における血管新生黄斑症の分子機構解明と治療法の確立
Project/Area Number |
17591823
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
二神 創 東京医科歯科大学, 医学部, 非常勤講師 (70301158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 京子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (30262174)
望月 學 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10010464)
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Keywords | 強度近視 / 網膜脈絡膜 / 血管新生 / 網膜色素上皮 / 機械的伸展 |
Research Abstract |
In vitroで強度近視の病態を再現するために,細胞伸展培養装置(Flexer cell)を用いて網膜色素上皮(RPE)細胞に機械的負荷を行った。RPEに対し,強度の伸展をパルス状に行った場合と持続的に行った場合の2種類を設定し,それぞれの条件下で伸展強度は5%,10%,15%を施行した。 以上の条件下で機械的負荷12時間後にRNAを抽出,24時間後に培養上清を採取した。位相差顕微鏡で観察した細胞の形態は,持続的負荷の場合には殆ど変化がみられなかったが,パルス状の負荷で特に15%の伸展強度で負荷した場合にはRPEの特徴的な分化形態である敷石状の形態が崩れ,線維芽細胞様の細長い形態に変化していた。つぎに血管新生に関連する因子に対して,Real time PCR法とELISA法を用いて遺伝子発現を検討すると,特に15%強度でのパルス状負荷において,マクロファージ走化因子(MCP-1),血管内皮増殖因子(VEGF)の発現がmRNAレベル,蛋白レベルともに上昇していた。つぎに血管新生抑制因子である色素上皮由来因子PEDFの発現をreal time PCR, Western blotting法を用いて解析したところ,PEDF mRNAの発現は機械的負荷により変化しなかったが,PEDF蛋白レベルの発現が機械的負荷により低下していた。機械的負荷により誘導される上記の遺伝子発現の変化が強度近視眼において血管新生を誘導する原因である可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)