2007 Fiscal Year Annual Research Report
眼科低侵襲手術開発を目的とした術中前眼部構造動的変化の研究
Project/Area Number |
17591829
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
宇治 幸隆 Mie University, 大学院・医学系研究科, 教授 (40024799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 昌彦 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (00422874)
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Keywords | 緑内障手術 / 創口 / 結膜創 / 超音波検査 / 光障害 |
Research Abstract |
緑内障濾過手術においては、創口の管理が術後の眼圧コントロール、合併症の多寡を左右する。なかでも線維芽細胞抑制剤による結膜創の治癒不良の問題については、臨床の場で悩まされる大きな問題のひとつであった。術中の操作と術後の房水漏出の程度と形熊、手術既往例の手術部位の検討などから、前回の手術創の処理が重要であることを見いだした(あたらしい眼科)。またそれらの創口を超音波生体顕微鏡で詳細に観察し、引き続き対処法の開発についても研究を続けているが、種々の隅角から毛様体に至る多くの病変の超音波生体顕微鏡所見を得た(Angleclosure galaucoma)。その結果、濾過胞の断面像や、光学的に観察が不可能な毛様体の断面像を数多く得ることができたが、眼圧コントロールとの関連について検討を続けているところである。 また緑内障濾過手術前の暗所での隅角鏡所見を超音波でなく、赤外光を使う新たな方法を開発したが、その実際例の集積と解析をおこなった。その結果は近く論文として発表の予定である。 術中の顕微鏡による光障害は低侵襲手術を追求する過程で無視できない問題であることから、ラット眼を用いて一定光量を負荷し、光の及ぼす影響にっいて組織化学的に検討を行っていて、近くまとめて報告の予定である。
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Research Products
(3 results)