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2006 Fiscal Year Annual Research Report

先天性横隔膜ヘルニア肺低形成に対する遺伝子治療の研究

Research Project

Project/Area Number 17591862
Research InstitutionOSAKA UNIVERSITY

Principal Investigator

鎌田 振吉  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40161202)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 臼井 規朗  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30273626)
寒川 賢治  国循環器病センター研究所, 生化学部, 部長 (00112417)
Keywords先天性横隔膜ヘルニア / アドレノメデュリン / 遺伝子治療 / 肺低形成
Research Abstract

先天性横隔膜ヘルニア(以下CDH)を始めとする高度の肺低形成を合併する疾患の予後は、様々な治療法の確立にも拘わらず依然極めて不良である。本病態に対する治療の研究は、肺の胎生期および新生児期の発育をいかに促進し得るかという点に集約されるが、そのためには肺血管床の分化・発育、増生も重要な因子であると考えられている。我々は強力な血管拡張作用を有すると同時に、種々の臓器の器官発生への関与が示唆されているアドレノメデュリン(以下AM)の肺発育促進因子としての作用に着目し、本実験を行った。
実験動物に家兎(ニュージーランドホワイトラビット)を用い、妊娠24日目(満期31日)に胎児手術を行い、左側の横隔膜を切開し、ヘルニアモデルを作成した。対照群は開胸のみを行う。横隔膜の切開を行った胎仔気管に、1)AM遺伝子DNA-gelatin複合体、2)gelatin、3)生食をそれぞれを注入し、計4群を作成した。妊娠30日に帝王切開を行い、胎仔を擬死せしめた後、体重測定後、肺を摘出した。AM遺伝子DNA-gelatin複合体注入群ではgelatin注入群、生食注入群に比し、肺対体重比、肺AM、肺AMmRNAの増加を認めたが、対照群に比し肺対体重比は減少していた。肺の組織学的検討では、AM遺伝子DNA-gelatin複合体注入群で、気道上皮、肺血管の両者でAMの発現亢進を認めた。以上の結果はAM遺伝子DNA-gelatin複合体気管内注入はCDHに伴う肺低形成の治療に有効であることを示した。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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