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2006 Fiscal Year Annual Research Report

組織幹細胞のリプログラミングに着目したケロイド発生機序の解明

Research Project

Project/Area Number 17591874
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

内藤 素子  京都大学, 医学研究科, 助手 (30378723)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宇谷 厚志  京都大学, 医学研究科, 助教授 (10292707)
永田 和宏  京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50127114)
Keywords組織幹細胞 / ケロイド / リプログラミング / 多能性幹細胞
Research Abstract

我々は17年度から継続して、ケロイド病変部と正常皮膚における遺伝子発現パターンをマイクロアレイ解析等により詳細に比較検討し、ケロイドを構成する細胞は、腱や靭帯に存在する組織幹細胞の特徴を有することを示した。これにより、真皮内病変であるケロイドを構成する細胞が、異所性の組織幹細胞の性質を有していることが示され、すなわち、我々の提案する「ケロイド構成細胞は、組織幹細胞がリプログラミングされたものではないか」、という仮説を支持する成果を得られた。さらに、組織より幹細胞を効率よく、安定して採取可能な検体処理方法ならびに培地成分の検討を行った。採取検体を5mm角程度に細切後、デイスパーゼによる処理法は37度、1.5時間、その後引き続き行うコラゲナーゼ処理は、組織片をさらに細切して37度、2.5時間が適当という結果を得た。培地は、Tomaら(Nat.Cell.Biol. 3: 778-784, 2001)の方法に準じて作成したものをベースに、これにサプリメントAを添加した場合に、得られる幹細胞数が約1.5倍となることがわかった。得られた幹細胞の性質を、ケロイド病変部由来と正常皮膚由来で比較するため、両細胞からトータルRNAを抽出し、マイクロアレイ解析を試みた。両者は共通した遺伝子発現パターンを示す一方で、ケロイド肝細胞にのみに特徴的な複数の転写因子を見いだした。また、これらの幹細胞をヌードマウスに移植し、ケロイド様組織が再現されるか否かを試みたが、経過観察期間2ヶ月では、ケロイド様組織は再現されなかった。移植細胞数、経過観察期間の条件検討を行っている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Identification of cartilage progenitor cells in the adult ear perichondrium : utilization for cartilage reconstruction.2006

    • Author(s)
      Takeshi Togo
    • Journal Title

      Laboratry Investigation 86(5)

      Pages: 445-457

  • [Book] 皮膚科診療最前線シリーズ「かゆみ最前線」肥厚性瘢痕・ケロイドのかゆみ2006

    • Author(s)
      内藤 素子
    • Total Pages
      208
    • Publisher
      メデイカルレビュー社
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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