2005 Fiscal Year Annual Research Report
光映像技術を用いた表情解析に基づく顔面表情運動障害の診断・治療支援システムの開発
Project/Area Number |
17591877
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
田中 一郎 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (10171737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 龍夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40095633)
小林 正弘 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (30195812)
南谷 晴之 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70051779)
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Keywords | 顔面表情運動解析 / 顔面神経麻痺 / コンピュータ解析 / オプティカルフロウ / 診断・治療支援システム / 光映像技術 / 定量的評価法 / ビデオ撮影画像 |
Research Abstract |
1.診断・治療・手術支援システムの改良とシステム実験 (1)より高い精度と再現性を目指した撮影方法の改良:鏡利用の3次元撮影装置として鏡の位置・角度・サイズ、顔とビデオの距離を検討し、また表情撮影・頭部固定法の検討を行った。その結果、頭部固定装置と鏡を一体化した新たな頭部固定・3次元撮影装置を作製した。 (2)解析ソフトの改良:今までの臨床使用により明らかになった問題点、特に3次元解析を行うことで生じた問題点などについての改良を行い、3次元解析に適した2nd Versionの解析ソフトを完成させた。 (3)3次元解析のアルゴリズム開発:3次元的な真の移動量を求めるための、3次元解析のアルゴリズムを見直し、新たなアルゴリズムを開発した。 (4)システム実験:健常者におけるデータ取得を行い、3次元解析のアルゴリズムや解析システムの精度の検討を行った。 2.診断・治療・手術支援システムの運用・臨床応用とシステム評価 システムを用いて顔面神経麻痺および表情運動障害の診断・治療評価・手術計画支援を臨床的に行った。 主に顔面神経麻痺の再建手術やボツリヌストキシン治療の患者を対象として、治療前後に各種表情運動のビデオ撮影を20名に行った。これらのビデオ撮影データから、開発したシステムを用いて表情運動を解析した。解析結果の臨床的意味付けを行い、これに基づいた手術・治療計画を検討した。 また、患者アンケートや顔面運動の機能的検討(兎眼の程度、食事のもれ・会話などでの口唇機能)、および視診による40点法など他の評価法などによる評価と解析結果を比較・検討し、開発したシステムの有効性につき検討した。神経血管柄付き筋移植例については筋電図(誘発電位や干渉波形)検査を行い、筋電図検査による経過観察と比較・検討した。
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Research Products
(4 results)