2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591893
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 信博 Iwate Medical University, 医学部, 講師 (10244914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前沢 千早 岩手医科大学, 医学部, 講師 (10326647)
小鹿 雅博 岩手医科大学, 医学部, 助教 (40347878)
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Keywords | 炎症性メディエーター / プロテオーム / サイトカン / SIRS / TNF-α / IL / ビーズアレイ |
Research Abstract |
【目的】無数の分泌性蛋白質の中から、特定の生命現象に寄与する重要な蛋白分子を同定することは、困難な作業である。しかし近年、二次元電気泳動・質量分析計を用いた蛋白質同定法の精度が増し、特定の生命現象に関わる複数の蛋白分子を網羅的に解析しようとするプロテオーム解析に用いられている。当該研究では期間内に、敗血症患者において二次元電気泳動・質量分析計を用いた、血清分泌性蛋白質のプロテオーム・プロファイリングを行い、(1)サイトカイン産生能(TNF-α)の異なる患者間あるいは同一患者での異なる時期で比較し、発現の異なる蛋白質群を特定する。(2)発現の異なる蛋白質について、データベース検索と統計学的相対危険度の比較から免疫反応の違いに関与している分子の重要度を特定する。(3)重要度の順位に基づいて分子生物学的に、免疫反応への関与を検証する。 【方法】インフォームドコンセントの得られた100例の敗血症患者と、高度侵襲手術として食道癌根治手術前後50例および健常人50例の全血をLPSで刺激しTNF-α産生能を計測しTNF-α産生能から免疫応答性の背景因子を割り付ける。血清蛋白質の濃縮:血清15mlを濃縮遠心しproteome解析用蛋白質として保存する。二次元電気泳動一質量分析を行う 【結果】二次元電気泳動-質量分析によって得られた変動スポットの解析結果は21個のup-regulation、16のdown-regulation spotが確認されたが、全ての症例で特異的に変動しているspotは蜜から七買った。 【意義・重要性】これまでの解析結果からは免疫抑制性メディエーターの候補となる因子は発見されておらず、微量のサイトカインその他の液性因子の解析には二次元電気泳動-質量分析は向かない可能性が示唆された。
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