2006 Fiscal Year Annual Research Report
下顎頭軟骨等の二次軟骨形成を制御する転写因子、成長因子の検索
Project/Area Number |
17591901
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
柴田 俊一 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (80187400)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 靖雄 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 教授 (70014157)
須田 直人 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 講師 (90302885)
寺田 典生 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 助教授 (30251531)
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Keywords | 下顎頭軟骨 / 二次軟骨 / 転写因子 / 発生 / アルカリフォスファターゼ |
Research Abstract |
マウス下顎頭軟骨は胎齢14日では間葉凝集の状態であり、15日で既に形成されている下顎骨の遠心に連続する形で最初の軟骨形成が認められ、さらに16日では肥大細胞層が著しく伸長することがわかっている。前年度に骨軟骨形成に関係する転写制御因子である、Runx2, Osterix, Sox9, Sox5の遺伝子発現をIn situ hybridization法で検索したところ、胎齢14日の間葉凝集段階でRunx2, Osterix, Sox9が既に発現しており、15日の最初の軟骨形成とともに特にOsterixの発現低下と平行してSox5が発現することが判明した。本年度はさらに日齢をさかのぼり下顎骨の形成過程におけるこれらの転写因子の発現を検索することにより、いつ下顎頭軟骨の原基が同定されるかを検索した。通法にしたがって試料を固定、パラフィン包埋し、冠状断切片を作成してこれらの転写因子の発現を検索したところRunx2, Osterixは胎齢12日の下顎骨形成部位に発現が認められたが、Sox9の発現はこの時期の下顎骨形成部位には認められなかった。しかしながら、胎齢13日では形成されている下顎骨の遠心にSox9を発現している部位が認められるようになった。この結果から下顎頭軟骨の原基は下顎骨と共通の原基から出現し、その遠心部位にSox9陽性部位として同定されるようになることが判明した。この結果は現在さらにデータを追加して論文にまとめる予定である。 また、マウス下顎頭軟骨はアルカリフォスファターゼ陽性の原基から形成されることがわかっているが引き続き、器官培養の系で各胎齢における軟骨形性能を検索した。その結果下顎頭軟骨の原基は胎齢12日では下顎骨の原基と区別はつかないが、6日間器官培養を続けると軟骨形成がみられることから、少なくともこの時期には軟骨形性能を有するようになっていることが判明した。さらに下顎頭軟骨原基の凍結切片からレーザーマイクロダイセクション法によりmRNAを抽出する実験を遂行中である。
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Research Products
(4 results)