2005 Fiscal Year Annual Research Report
細胞融合および細胞浸潤過程における細胞内オステオポンティンの役割
Project/Area Number |
17591950
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
鈴木 恵子 昭和大学, 歯学部, 講師 (50119187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 信裕 昭和大学, 歯学部, 助手 (90286849)
山田 庄司 昭和大学, 歯学部, 教授 (00111617)
鎌田 伸之 広島大学, 大学院・医歯薬研究科, 教授 (70242211)
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Keywords | 細胞融合 / 細胞浸潤 / オステオポンティン / CD44 / 細胞骨格 / レーザー共焦点顕微鏡 |
Research Abstract |
本研究は破骨細胞融合および腫瘍細胞浸潤において極めて重要なステップである細胞骨格再構築を制御する分子の細胞内動態の解明を最終目的とする。 本研究で着目しているosteopontin(OPN)とCD44は細胞の接着および遊走に重要であり、免疫、炎症・感染性疾患,創傷治癒,腫瘍転移能獲得などに深く関与しているという報告が蓄積してきている。しかし,これらの多様な作用を説明しうる詳細なメカニズムは未知のままである。本研究課題の初年度である今年度は以下の検討を行った。 1.破骨細胞の突起伸長および細胞遊走への細胞内OPNの関与についての研究 破骨細胞前駆細胞にOPN-GFPのプラスミドを導入し,細胞融合過程でのOPN-GFP局在についてレーザー共焦点顕微鏡で観察した結果,細胞突起にOPN-GFPとactinが共局在することが確認された。またfilopodia, lame llipodiaにはそれぞれ, small GTPaseであるCdc42,Rac1が局在しており,細胞骨格再構築に必須とされる情報伝達分子との相互作用が示唆された。 2.扁平上皮癌の浸潤過程における細胞内OPNの関与についての研究 腫瘍細胞の転移能獲得に重要と考えられている上皮間葉移行過程へのOPNの関与について知るために、上皮様細胞(HOC719PE)と間葉様細胞(HOC719NE)についてDNA microarrayで検索した結果,間葉様細胞株では細胞間接着に必須であるE-cadherinの発現が消失し,OPNが強<発現していた。またこれらの細胞を用いて,wound healing assayをおこなったところ,間葉様細胞では損傷直後に細胞膜ラフリングがみられ,短時間で損傷部位への細胞の遊走および修復が観察された。 以上の結果はいずれも細胞遊走過程においてOPNがその他の細胞内情報伝達分子と協同して働く可能性を示唆するものである。
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Research Products
(5 results)