2005 Fiscal Year Annual Research Report
頭頚部癌放射線治療における口腔乾燥症の経時的変化-臨床的・画像的検討-
Project/Area Number |
17591960
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
古川 惣平 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80173524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 秀明 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (00263301)
内山 百夏 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (80322171)
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Keywords | 口腔乾燥症 / 頭頸部癌 / 悪性腫瘍 / 放射線治療 / 唾液腺 |
Research Abstract |
線量評価に関して治療計画装置にて線量分布図を作成して評価し、大唾液腺および小唾液腺に関しては体積全体の平均線量とした。 自覚的検査および他覚的検査について、まず自覚的検査である放射線治療前、治療中、治療後に行う口腔乾燥症のアンケートに関しては、現在、患者のQOLは、患者のセルフレポートに基づいて評価することが一般的であり、今回本法を応用して患者自身がアンケート用紙に記入できるものを作成した。 次に他覚的検査である唾液量測定方法は、全口腔唾液量、耳下腺唾液量、顎下腺+舌下腺唾液量の評価方法を修得し、本研究では安静時だけではなく、刺激時の唾液量も測定することとした。 画像評価に関しては、従来通り、CTおよびMRIを用いて行うが、今回は唾液腺に関して、CTではCT値とコントラスト比を用い、MRIでは指標マーカを装着した状態で撮像し、そのマーカの信号強度と各唾液腺の信号強度比を用いて評価することとした。 今回の研究では、評価の時期を放射線治療前、治療開始2週間後、治療開始4週間後、治療終了時、治療終了1カ月、3カ月、6カ月、9カ月、12カ月、18カ月、24カ月後とした。上記の口腔乾燥状態のアンケートおよび唾液量測定さらに医師による診察を各時期に行い、画像評価に関しても同時期に行うこととした。これらの経時変化を追跡することによって、口腔乾燥症の他覚的検査および画像評価による発現パターンと自覚的検査により得られる患者のQOLとの関係を検討していく。
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Research Products
(7 results)