2007 Fiscal Year Annual Research Report
頭頚部癌放射線治療における口腔乾燥症の経時的変化-臨床的・画像的検討-
Project/Area Number |
17591960
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
古川 惣平 Osaka University, 大学院・歯学研究科, 教授 (80173524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 秀明 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (00263301)
内山 百夏 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (80322171)
柿本 直也 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (50324794)
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Keywords | 口腔乾燥症 / 頭頸部癌 / 悪性腫瘍 / 放射線治療 / 唾液腺 |
Research Abstract |
本研究では、頭頸部悪性腫瘍に対する放射線治療により生じる副作用の中で最も治療後のQOLに関与すると言われている口腔乾燥症について、その発現パターンを正確に分析・把握し、予後因子との関連を明らかにすることを目的としている。放射線治療前、治療開始2週間後、治療開始4週間後、治療終了時、治療終了後1ケ月、3ケ月、6ケ月、9ケ月、12ケ月、18ケ月、24ケ月時の口腔乾燥状態をアンケートと実際の唾液量測定により評価した。画像評価は随時追加する。これらの経時変化を追跡することにより口腔乾燥症の発現パターンと患者のQOLの評価を行うことができる。 アンケート項目は、昨年度作成した評価項目(口腔乾燥度、唾液粘調度)に関し評価を行った。これらは、患者のセルフレポートに基づいて評価し、アンケート項目を0〜10点の点数制として患者自身にアンケート用紙を記入してもった。線量評価は、治療計画装置にて線量分布図を作成する際に、大唾液腺および小唾液腺の線量評価を施行した。ただし、大唾液腺、小唾液腺とも立体のものであるため、その体積全体の平均線量を同器官の線量として。唾液量測定方法は、全口腔唾液量測定および口腔水分計を用いた測定を行った。画像評価に関しては、CTを主として用い、大唾液腺領域および小唾液腺領域のCT値とコントラスト比を用いて評価した。これらの経時変化を追跡することによって、口腔乾燥症の他覚的検査および画像評価による発現パターンと自覚的検査により得られる患者のQOLとの関係を検討した。 その結果、患者の口腔乾燥度と大唾液腺領域のCT造影性の間に相関が認められることが示唆され、頭頸部癌放射線治療後の口腔乾燥症を客観的に評価できる可能性を示した。
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Research Products
(26 results)