2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591967
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
佛坂 由可 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (10244089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 郁男 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80295089)
角 忠輝 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (80284701)
田代 茂樹 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20300882)
中村 卓 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30172406)
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Keywords | αNAC / アポトーシス / リボゾーム / siRNA |
Research Abstract |
アポトーシスは、主に2つの経路(内因性と外因性)がある事が良く知られている。内因性の経路では、まず、ミトコンドリアの膜透過性に変化が起こる事から始まり、次にシトクロムCが放出される。そして、複合体アポトソームが形成されエフェクターカスパーゼが活性化される。一方、外因性の経路は、細胞表面にある特異的デスレセプター(Fas等)へのリガンドの結合によって活性化される。我々は、これらの2つの経路に加えて、リボゾームに依存した経路があると考えている。elF-2α(elongation factor 2α)がリン酸化されて、リボゾーム上での蛋白の翻訳を停止し、細胞死に向かう経路があることは、この3番目のアポトーシス経路の存在を示唆している(Mol.Cell Biochem.128,255-265,1993)。elF-2αは、メチオニン-tRNAをリボゾームに運び、リボゾーム上で蛋白の翻訳を開始するために働く蛋白である。さらに、最近になって、我々は同様にリボゾームに結合している、αNAC(nascent polypeptide-associated complex)が細胞死に関与している事を見つけた。αNACは、リボゾームで出来たばかりのポリペプチド鎖に結合し、それの保護や細胞内小器官への輸送に関与している蛋白である。本研究では、以上の結果を踏まえ、リボゾームに依存したアポトーシスの経路を解析する事を目的とした。本年度は、siRNAαNACを細胞に導入し、αNACを枯渇させることにより細胞がアポトーシスを引き起こす事を発見した。現在αNACのアポトーシスにおける役割および経路をさらに検討中である。
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