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2006 Fiscal Year Annual Research Report

リボゾーム依存性の新しいアポトーシスの経路

Research Project

Project/Area Number 17591967
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

佛坂 由可  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10244089)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 片山 郁夫  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80295089)
角 忠輝  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (80284701)
田代 茂樹  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (20300882)
中村 卓  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (30172406)
KeywordsαNAC / アポトーシス / リボゾーム / ER stress / siRNA
Research Abstract

アポトーシスは、主に2つの経路(内因性と外因性)がある事が良く知られている。内因性の経路では、まず、ミトコンドリアの膜透過性に変化が起こる事から始まり、次にシトクロムCが放出される。そして、複合体アポトソームが形成されエフェクターカスパーゼが活性化される。一方、外因性の経路は、細胞表面にある特異的デスレセプター(Fas等)へのリガンドの結合によって活性化される。我々は、これらの2つの経路に加えて、リボゾームに依存した経路があると考えている。elF-2α(elongation factor 2α)がリン酸化されて、リボゾーム上での蛋白の翻訳を停止し、細胞死に向かう経路があることは、との3番目のアポトーシス経路の存在を示唆している。elF-2αは、メチオニン-tRNAをリボゾームに運び、リボゾーム上で蛋白の翻訳を開始するために働く蛋白である。さらに、最近になって、我々は同様にリボゾームに結合している、αNAC(nascent polypeptide-associated complex)が細胞死に関与している事を見つけた。αNACは、リボゾームで出来たばかりのポリペプチド鎖に結合し、それの保護や細胞内小器官への輸送に関与している蛋白である。本研究では、以上の結果を踏まえ、リボゾームに依存したアポトーシスの経路を解析する事を目的とした。昨年度は、siRNA αNACを細胞に導入し、αNACを枯渇させることにより細胞がアポトーシスを引き起こす事を見出した。本年度は、そのアポトーシスにおける経路を探索し、小胞体ストレスER(endoplasmic reticulum)stressが関与している可能性を示し、2006年第47回日本歯科放射線学会にて発表を行った。現在その経路および役割をさらに検討中である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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