2006 Fiscal Year Annual Research Report
障害児・者のためのダブルアームデジタルX線撮影装置の開発
Project/Area Number |
17591972
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
鈴木 陽典 奥羽大学, 歯学部, 教授 (10104316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 敏尚 奥羽大学, 歯学部, 講師 (00316473)
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Keywords | 障害者 / 歯科用X線装置 / CCD保持具 / ダブルアーム |
Research Abstract |
本研究の目的は、障害児・者の安全な口内法X線撮影法を確立することにあり、患者自らフィルムを保持できない状況下においても術者および介助者の被曝なしに撮影が可能な装置の開発にある。X線装置のアームを手動式ストッパーで固定し、さらにアームの先肘にCCDセンサを保持するためのフレキシブルアームを設けることにより、術者被曝なして、撮影が可能となった。さらに、安全対策として、患者の不要な動きに対する安全対策を検討し、照射ヘッド上に照射野監視TVカメラを設置し、コントローラー部で、常時モニターにより確認することにより、より安全な撮影が可能となった。 本体エックス線装置は移動型とし、支柱部および移動脚には朝日レントゲンKX-60M用を用い、X線発生装置は、KX-60Cを用いた。また、CCDはPlanmeca DIXISを用い、X線装置の本体のアームを手動式ストッパーで固定し、さらにアームの先肘にCCDセンサを保持するためのフレキシブルアーム(アーチグリップAGR-1)を装着した。さらに監視用モニターとして、CANNON社小型デジタルカメラIXY Digital 1000を雲台を介してヘッド部に装着した。臨床応用は、健常者で行い、デジタルカメラの位置や、角度、拡大率について最適条件を検討した。 モニターによる照射野の確認は、離れた場所から鉛ガラスを通して直視する場合よりも明瞭で、わずかな動きにも瞬時に対応できることがわかった。またモニター画像は、撮影コントロールモニター上に組み込むことにより一層安全な対応が可能となった。
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