2005 Fiscal Year Annual Research Report
小さな頸部リンパ節の診断法の確立:FDG-PETおよび超音波ドプラ法による検討
Project/Area Number |
17591978
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
有地 淑子 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (60232063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 真一 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (30319206)
有地 榮一郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00150459)
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Keywords | 頚部リンパ節 / FDG-PET / 超音波ドプラ法 / 頭頚部癌 / リンパ節転移 / 扁平上皮癌 |
Research Abstract |
口腔扁平上皮癌において転移性頚部リンパ節の短径を,原発部位および頚部レベル毎に検討した.頚部郭清術が施行され頚部リンパ節転移が確認できた36例(45頚部)を対象とした.頚部レベルはSomらの基準(2000,AJR)を参照した.リンパ節の短径はCT画像上で計測した.舌癌11例(14頚部)のうち,7頚部はレベルIIを含む領域に,3頚部はIBを含む領域に,1頚部はIII以降に,残り3頚部は舌骨外側部(顎下リンパ節よりも下方深側で,顎二腹筋や舌骨舌筋よりも下方,頚動脈よりも前方の領域)にリンパ節転移がみられた.上顎歯肉癌6例(8頚部)および下顎歯肉癌7例(8頚部)はレベルIIかつ/あるいはIBに,口腔底癌3例(5頚部)および頬粘膜癌9例(9頚部)はIBを含む領域にリンパ節転移がみられた.転移性頚部リンパ節の短径はmedian 9mm(3mm〜30mmであった.原発部位毎に頚部リンパ節の短径を検討した結果,舌癌では短径median 9.5mm,上顎歯肉癌10mm,下顎歯肉癌12mm,口腔底癌7.5mm,頬粘膜癌6.5mmであり,原発部位による群間に短径の有意差はみられなかった.頚部レベル毎にリンパ節短径を検討した結果,レベルIAでは短径median 6mm,IB 10mm,II 10mm,III 6mm,IV 5mmであり,頚部レベルによる群間に短径の有意差はみられなかった. 次に口腔扁平上皮癌患者10例においてFDG-PETによる頚部リンパ節の診断能を検討した.PETの集積はSUV(Standardized Uptake Value)により評価した.リンパ節短径はMR画像上で計測した.転移・非転移の評価は病理組織結果によった。PETによる頚部リンパ節の検出率は転移リンパ節において74%,非転移リンパ節では23%であった。SUVは転移リンパ節において平均5.6,非転移リンパ節では2.4であり、両群のSUVに有意差を認めた。SUVのしきい値を3とした時,sensitivity 76%,specificity 72%,accuracy 75%であった.短径15mm以上のものはすべて陽性であり,短径10mm未満のものでもSUVが高値を示すものは陽性であった.MR画像上central necrosisを認めるものは短径が小さくてもSUV高値を示した.
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] 頚部リンパ節転移におけるPETの診断基準について:MR画像所見および病理組織所見との比較2005
Author(s)
横井共, 水野進, 石田洋一, 石原茂人, 山本浩司, 有馬知子, 前田早苗, 山根登茂彦, 加藤俊男, 加藤麦夫, 栗田賢一, 有地淑子, 有地榮一郎
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Journal Title
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