2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591987
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
竹田 淳志 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50227021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海老原 新 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60251534)
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Keywords | レーザー溶接 / 根管内破折器具除去 |
Research Abstract |
以前、直径0.3mm以上のファイルの破折片は金属チューブに溶接が可能であったが、直径0.25mmの破折片は溶接できないか、溶接できた場合でも引張り試験の数値が低いことを報告した。そこで、直径0.5mmの破折片を金属チューブに溶接させる方法の検討を行った。 ステンレス製手用Kファイル(#8)15本を刃部先端から8.5mmのところで切断したファイル先端部を試料とした,切断端を外径0.70mm(内径0.5mm)のステンレス製チューブに、直径0.5mmのステンレス鋼球を挿入後、試料を切断端から挿入し、鋼球と接触させた。また、チューブの反対側から挿入した導光用ファイバーを鋼球に溶接させ,Nd: YAGレーザーを1パルス照射し、ファイルの破折片と金属チューブを接触する実験を行なった。照射条件は900mJ,10pps,1〜3秒とした.各群の試料数は5とした。レーザー照射後、金属チューブに試料が溶接されているかどうか、プライヤーを用いて確認した。 結果はレーザー照射により、1秒照射群の1例を除いては、試料は金属チューブに溶接され、細い破折片を金属チューブに溶接させるために、ステンレス鋼球を併用する方法が有効であることがわかった。 現在、これらの試料について引張り試験を行い、レーザー照射条件の違いによる違いについて検索中である.今後,抜去歯を用いた実験で実際にファイルを除去した場合の成功率、レーザー照射時の歯根表面の温度変化を測定する実験を行う予定である。
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