2006 Fiscal Year Annual Research Report
低濃度H_2O_2を用いた新しい漂白剤の漂白効果とプラーク付着抑制能に関する研究
Project/Area Number |
17592006
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
鈴木 二郎 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (00247313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平林 正道 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (20104482)
岡田 周策 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (00177049)
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Keywords | 歯牙漂白 / 生活歯 / プラーク抑制 |
Research Abstract |
平成18年度は低濃度H_2O_2を用いた新しい漂白材の更なる性能解析を行うため,ウシ抜去歯変色歯モデルによる漂白処置を行い,口腔内プラーク付着抑制効果を測定するため.Intra oral plaque accumulation test appliance(IPA)を用いてエナメル質表面に対する接触角および表面自由エネルギーの測定を行った.口腔内7日間装着後の各エナメル質表面をプラーク染色液で染色し,水洗,乾燥したところ従来型の歯牙漂白材に比較して試作歯牙漂白剤は,二酸化チタン特有の超親水性機能により有意にプラーク付着抑制効果を示すことが示唆された.また本材の臨床的な効目と安全性を評価するため,漂泊効果は色彩計を用いた色の変化の測定,比較対照としてシェードガイド(Vitapan3D-Master)による歯の色の観察,そして患者の満足度を6カ月の診査期間中に術前と術後を比較することにより決定した.さらに,漂白材の安全性が漂白期間中に臨床的診査を行うことで調査された.臨床的評価において,漂白効果は漂白処置期間中,変色有髄歯に明らかに認められたが,術後の評価では効果が減少していく傾向が示された.患者の満足度は「大変満足」と「満足」を合わせて90%以上であった.安全性については,4症例で漂白材を作用させて直後にほんのわずかの間,軽度の痛みを訴えたが,その痛みはただちに消失した.1症例で歯肉の腐食を認めたが,その歯肉は1週間後に治癒しており,臨床使用に際し,特記すべき問題が見受けられないことを確認した.
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Research Products
(2 results)