2006 Fiscal Year Annual Research Report
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17592015
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| Research Institution | Tohoku University |
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Principal Investigator |
古内 壽 東北大学, 大学院歯学研究科, 助手 (50209160)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 誠 東北大学, 大学院歯学研究科, 教授 (80091768)
笹野 高嗣 東北大学, 大学院歯学研究科, 教授 (10125560)
坪井 明人 東北大学, 病院・助教授 (00241646)
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| Keywords | 顎運動 / 咀嚼筋 / 咬筋 / 代償性変化 |
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| Research Abstract |
1.目的
咀嚼運動は各咀嚼筋の共同作業により行われているが、それぞれの咀嚼筋が顎機能にどのように関与しているかは必ずしも明らかではない。これまでわれわれは、骨系統疾患である鎖骨頭蓋異形成症患者の咀嚼筋機能の解析をおこない、この疾患では頬骨弓の連続性欠如のため咬筋の発達が悪く十分な機能を発揮することができないこと、その代償作用として他の咀嚼筋に正常とは異なる筋電図パターンが観察されることを明らかにしてきた。そこで本研究ではこの知見を応用し、実験的にウサギ咬筋に筋弛緩剤を投与し筋機能を局所的に低下させ、代償性に生じる咀嚼筋の機能変化を解析すること、すなわち筋機能低下部位と代償性機能亢進部位との関連を明らかにし、咀嚼運動に対するひとつひとつの筋の作用を詳細に解明することを目的とした。
2.材料
日本ウサギ(雌、体重2〜2.5Kg)を用いて、咬筋浅部にA型ボツリヌス毒素を局所投与した。A型ボツリヌス毒素は、神経筋接合部での神経細胞終末からのアセチルコリン放出を選択的に阻害し、局所的に筋弛緩作用をあらわす薬剤である。
3.方法および結果
1)片側咬筋へのA型ボツリヌス毒素投与
全身麻酔下でウサギ咬筋浅部に、A型ボツリヌス毒素を投与し、筋機能を低下させた。最適投与量について現在検討中である。
2)咬筋の誘発筋電図導出
全身麻酔下で咬筋浅部に双曲電極を設定し、筋電図を記録するために、最適導出方法を検討中である。
4.まとめ
各咀嚼筋の顎運動への作用を明らかにするため、咬筋に局所的な筋弛緩状態を作成した。筋機能低下の程度および時期について実験を継続中である。また、筋機能が亢進した咀嚼筋の組織学的変化についても検討を予定している。
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