2006 Fiscal Year Annual Research Report
傾斜機能を持つ光重合型義歯床用軟質裏装材の創製と臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
17592031
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
蟹江 隆人 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (70152791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伴 清治 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10159105)
藤井 孝一 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (60156817)
門川 明彦 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (00169533)
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Keywords | 軟質裏装材 / ウレタンオリゴマー / 光重合 / 弾性 / 硬さ |
Research Abstract |
ウレタン系オリゴマーを主成分とする試作軟質裏装材と市販製品との比較を行うために3種類(ABC)のシリコーン系軟質裏装材を2層化してその弾性特性を測定した。 その結果、A-Cの単材料の弾性率は、23℃で2.66、0.71、1.47MPaであった。Aの上部にBを充填すると、23℃で2.06、1.59、1.30MPaと弾性率は比較的直線的に低下した。A-C、C-Bの組み合わせでも同じような傾向が見られた。また、測定温度を、37、51℃と変化させても、同じ傾向が得られた。A-Cの単材料の相対応力は、23℃で0.977、0,965、0.981であり、測定温度による変化は見られなかった。材料間に大きな値の変化が見られず、上部に異なった材料を充填すると、相対応力値は直線的に変化した。A-Cの単材料の表面硬さは、23℃で、51.6、10、33.8であった。Aの上部にBを充填すると、23℃で33.6、19.5、14.1、12.8と表面硬さは大きく低下した。A-C、C-Bの組み合わせでも、上部に1mm異なった材料を充填すると表面硬さは大きく変化した。また、測定温度を、37、51℃と変化させても、同じ傾向が得られた。弾性率と相対応力は上部の材料厚さの増加とともに比較的直線的に変化しているが、表面硬さは、下部の材料の影響を受け、大きく変化することが明らかとなった。口腔内で二層構造として使用することを考えた場合、内部より軟質の薄い材料を表面に置くことにより、粘膜と接する部分に軟らかい性質を与えられることが示唆された。 今回試作中の軟質裏装材は、口腔内での使用が前提であるために、安全性の確認を行う必要がある。そのために、現在、ヒト由来細胞を使った細胞毒性試験を進行中である。
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Research Products
(1 results)