2007 Fiscal Year Annual Research Report
傾斜機能を持つ光重合型義歯床用軟質裏装材の創製と臨床応用に関する研究
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17592031
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
蟹江 隆人 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (70152791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伴 清治 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10159105)
藤井 孝一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (60156817)
門川 明彦 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (00169533)
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Keywords | 軟質裏装材 / 光重合型 / ウレタン / アクリレート / 細胞毒性 / 接着強さ |
Research Abstract |
傾斜機能を持つ光重合型軟質裏装材の開発のために、ウレタンオリゴマーを使って実験を行い、以下のことを明らかにした。 (1)原料オリゴマーを主成分とする光重合型軟質裏層材とアクリル系義歯用レジンとの接着耐久性を比較するために、12種類の原料オリゴマーを使い、1日後、6ヶ月後の試料を作成して、1日後6ヶ月後の測定を行った。その結果、7種類の組成で、劣化の見られない組成が明らかとなった。 (2)原料オリゴマーを主成分とする光重合型軟質裏層材に対する抽出培養試験を行い、MTT法により細胞生存率を算出した。11種類の原料オリゴマーを使った重合体で80%以上の生存率が認められ、安全性が認められる組成が明らかとなった。 (3)一般的に、メタクリレートはアクリレートに比べて、細胞毒性が低いと言われている。原料オリゴマーをモデルに、末端基を変えて、アクリレートとメタクリレートを試作して、細胞毒性変化を調べた。その結果、両者の間には差が見られず、改質してメタクリレートを使う必要性がないことがわかった。 (4)メタクリル酸エステルとポリメタクリル酸エステルを混合して、数日間静置・溶解させたものに、ウレタンオリゴマーを混合して、数日間静置すると、ゲル状物が分離することを明らかにした。この材料は、軟質裏装材を複合化して使う場合、また、シート状にして使う場合に有効であると考えられる。 (5)原料オリゴマーを主成分とする光重合型軟質裏層材の重合体を作製して、弾性率、硬さ、引張り強さ、残留オリゴマー量を測定して、裏装材として適切な組成を検討した。
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Research Products
(3 results)