2006 Fiscal Year Annual Research Report
ゼータ電位による補綴材料およびアパタイト表面への唾液タンパク吸着性と吸着防止評価
Project/Area Number |
17592045
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
三宅 菜穂子 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (40276978)
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Keywords | ゼータ電位 / 接触角 / 補綴材料 / 唾液タンパク |
Research Abstract |
これまで補綴材料表面に対する口腔内細菌の吸着の機序を明らかし、さらに被験材料にヒドロキシアパタイトを加え、補綴材料および歯表面に対する唾液タンパクと口腔内細菌の吸着・吸着除去効果、アパタイト表面へのレーザー照射による唾液タンパクと口腔内細菌の吸着阻止効果の機序を明らかにすることを目的としてきた。本年度は、補綴材料表面のゼータ電位・接触角の測定、電気泳動光散乱光度計を用いた材料表面への唾液タンパクの吸着実験と除去実験についても検討することとした。 被験材料には歯冠用硬質レジン(ボディレジン)を使用した。大きさ25×50×3mmの材料プレートを耐水研磨紙(#180、#320、#600、#1200)で平面を仕上げ、アルミナ質研磨材(5μm、0.05μm)を用いてパフ研磨を行いプレート状に調整した。15分間超音波洗浄し、ディシケーターに1週間保存してから実験に用いた。 ゼータ電位は平板状材料の表面電位が測定可能な電気泳動光散乱光度計(ELS-800^TM大塚電子社製)を用いた。測定に際しては材料と相互作用をもたないモニター粒子として、ポリスチレンラテックス(粒径:520nm、大塚電子社製)をヒドロキシプロピルセルロース(HPC:MV=30×10^5、Scientific Polymer Products社製)でコーティングしたものを使用し、10mMNaClに懸濁させ測定した。 接触角の測定は水平に置かれた材料表面上に、蒸留水の液滴(4μl以下)を静置し、光学的読み取り装置を用い、その視野の中の液滴の像に材料表面と水滴の接点(A)水滴の頂点(B)に線ABを引き、線ABと材料表面の間の角を直読し、これを2倍にして接触角を求めた。
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