2006 Fiscal Year Annual Research Report
分子プレカーサー法を利用した新規3次元スキャホールドの再生医療への応用
Project/Area Number |
17592046
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
早川 徹 日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (40172994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉成 正雄 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (10085839)
佐藤 光史 工学院大学, 工学部, 教授 (10154105)
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Keywords | 3次元スキャホールド / 再生医療 / チタン / チタンファーバーメッシュ / 分子プレカーサー法 / アパタイト薄膜 / 炭酸含有アパタイト / 骨適合性 |
Research Abstract |
本研究では,新規な3次元スキャホールドであるチタンファイバーメッシュに分子プレカーサー法を用いて炭酸含有アパタイト(CA)薄膜コーティングを施し,動物埋入実験によってその骨適合性について検討した.分子プレカーサー溶液はEDTA-Ca錯体のアルコール溶液とメタリン酸ジブチルアンモニウム塩をCa/P=1.67の割合で調整して作製した.本プレカーサー溶液はアルコール溶液であり,複雑な形状をしたチタンファイバーメッシュの内部にまでCA薄膜がコーティングできることを前年度の研究で見出している. チタンファイバーメッシュとしては,気効率85%,直径2.8mm,長さ6.0mmの円柱状の物を用いた.超音波処理を施しながら,チタンファイバーメッシュを分子プレカーサー溶液に20分間浸漬し,その後,60℃で20分間,600℃で2時間加熱処理を行なった.この操作を3回繰り返してCA薄膜コーティング処理を行なった.動物埋入実験は松戸歯学部動物実験倫理委員会の指針に従って行った(承認番号05-0016).ウサギ(日本白色種,3ヶ月齢)の大腿骨関節内側顆部の海綿骨部にCA薄膜コーティングしたチタンファイバーメッシュを埋入した.対照としてCAコーティング処理を施していないチタンファイバーメッシュを埋入した.その結果,埋入12週間後で,病理組織学的に検索するとCAコーティングチタンファイバーメッシュの内部にまで骨が侵入して形成されている様子が観察された,一方,無処理チタンファイバーメッシュでは,ファイバーメッシュ内部にはほとんど骨は形勢なれていなかった. 以上の結果から,分子プレカーサー法を用いてCAコーティングを施したチタンファイバーメッシュは良好な骨適合性を示すことが判明した.CAコーティングチタンファイバーメッシュは再生医療のための3次元スキャホールドとして有望であることが示唆された.
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