2006 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌におけるdynamic MRIを用いたリンパ節転移の評価
Project/Area Number |
17592080
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
此内 浩信 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20294423)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅海 淳一 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60184131)
柳 文修 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (50284071)
近藤 誠二 島根大学, 医学部, 助手 (10432634)
|
Keywords | 癌 / dynamic MRI / 口腔扁平上皮癌 / リンパ節転移 / 転移因子 / MRI |
Research Abstract |
dynamic MRIシーケンスの改良とデーター処理と解析(此内浩信、柳文修) シーケンスの改良を行い、顎顔面領域に発生した病変撮影した。dynamic MRIにより撮像された、連続画像から関心領域の造影効果を既設のワークステーション上で処理し、経時的な造影効果をプロットしたTime Contrast Index Curve(CI curve)を作成した。作成したCI curveの各々パラメーター(最大値,最大増加値,最大値に達する時間等)を求め、比較検討した結果、唾液腺病変については診断に有用であることが示されたので、学術雑誌Oral Oncology(in press)に報告した。 リンパ節におけるCI curveには患者間の差が大きく絶対的評価が困難である傾向を得た。しかし、同一患者の原発巣と転移リンパ節のCI curveに類似傾向があり、転移が無いリンパ節とは異なる傾向が示された。 病理組織学および免疫組織学的検討(此内浩信、浅海淳一) 外科的に摘出された症例については、病理標本から所属リンパ節転移の有無を評価し、上記dynamic MRIデーターと比較検討し、上記傾向が示されたが症例が少ないため統計学的検討に至っていない。また、VEGF、PCNA、MB-1などの増殖因子の免疫学的検討も行っているが、同様に統計学的検討に至っていない。引き続き調査していく予定である。 エコーによる所属リンパ節転移の有無を評価(近藤 誠二) 頚部郭清が行われなかった症例や経過観察症例にはドップラーエコーを行い、新たな転移の有無を評価しているが、こちらも統計学的検討に必要な症例数を得ていない。引き続き調査していく予定である。
|
Research Products
(3 results)