2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17592082
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
福井 康人 広島大学, 病院, 医員 (90363085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 哲治 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (00169153)
張 雁 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (50332797)
小林 雅史 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (30346506)
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Keywords | アニマルキャップ / 歯牙誘導 / 顎骨 |
Research Abstract |
(1)アニマルキャップサンドイッチ培養系の軟骨誘導の評価 以前の研究において、アニマルキャップサンドイッチ培養系を用いる軟骨誘導において、アクチビンA100ng/mlで1時間前培養し、その後未処理アニマルキャップ2枚で挟み込む条件で培養を行った条件が最も軟骨の誘導率が高く、その誘導率は47.8%であった。今回、軟骨誘導率の向上を目指し、再集合培養法を用いて軟骨誘導に関して検討した。その結果、アクチビンA処理群:アクチビンA未処理群の混合率を1:5で混合した際に100%の確率でexplantに軟骨を誘導することが可能であった。誘導された組織は、サンドイッチ培養系で誘導した組織と比較し、均一な軟骨組織より構成され、顕微鏡下で摘出可能であった。 (2)再集合培養法で作成したexplantの遺伝子発現の評価 アクチビンA処理群:アクチビンA未処理群の混合率を1:5で混台したexplantにおける遺伝子発現を検討した。顎顔面領域に発現するgsc、前脳、下顎、上顎原基、口腔上皮に発現するX-dll4、軟骨形成を制御しているSox9、軟骨分化のマーカーであるCol2の発現を検討した。その結果、gsc、X-dll4、mRNAは培養1日目から発現を認め、4日目で最も強く発現し、その後低下していた。Sox9、Col2は培養1日目から弱い発現を認め、4日目で最も強く発現し、その後低下していた。また、in situ hybridization法によるexplantにおけるgsc、Col2の発現を検討したところ、正常胚と同様に軟骨組織にmRNAの局所的な発現を認めた。
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