2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17592099
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
有末 眞 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20091407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 俊哉 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (40306254)
村田 勝 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00260662)
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Keywords | 骨膜 / 再生 / 遺伝子 / 恒常性 |
Research Abstract |
4週齢と10ヵ月齢ウィスター系雄性ラット(各々幼若期と成熟後期に相当)の頭部を実験部位とした.頭蓋骨の正常骨膜組織標本と骨膜剥離復位後の経時的変化に関する組織標本を作製した.全身麻酔下でラット頭部骨膜を剥離後復位して,頭皮骨膜を縫合した.切除組織は,4%paraformaldehyde溶液を用いて,4℃,16時間浸漬固定した.10%蟻酸で脱灰後パラフィン包埋して,ヘマトキシリン-エオジン染色標本を作製した.光学顕微鏡観察結果より,正常骨膜は4週齢では細胞成分が主体で胞体の大きな骨芽細胞層がみられたが,10ヵ月齢では骨膜は薄くなり脂肪細胞が増加していた.また,骨芽細胞層は薄く,骨芽細胞は扁平になっていた. <剥離、復位後1日>骨膜および疎性結合組織は浮腫性に肥厚し,骨膜の構造は不明瞭であった。すなわち,脂肪細胞は散在し,線維間には赤血球および好中球など炎症性細胞の浸潤を多数認め,周囲にはヘモジデリンの沈着を認めた。骨形成層は完全に消失しており,骨上には薄層状に凝血塊がみられ,骨表層の形態は凹凸を呈していた. <剥離、復位後3日>骨膜の線維の配列は不規則であり,脂肪細胞,血管が混在していた。線維間の赤血球は減少し,多数の未分化間葉細胞の出現を認めた.血管周囲のコラーゲン,フィブリン様組織内に胞体の明るく大きな未分化間葉細胞と骨芽細胞様形態を示す細胞像を観察した.骨上には凝血塊が残存し,ヘモジデリンも多数認めた。骨の表層は波状を呈したままであるが、骨表層の骨小腔には骨細胞が消失している部位を確認した. RNA抽出用の組織は,正常骨膜,復位骨膜,および骨に分別して液体窒素で急速凍結後-80℃のフリーザー内で保存した.
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