2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17592102
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
杉山 芳樹 Iwate Medical University, 歯学部, 教授 (00162909)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
世良 耕一郎 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00230855)
古内 秀幸 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (80316398)
|
Keywords | 加速器 / 歯学 / 臨床 / 分析化学 / 人間生活環境 / 口腔扁平苔癬 / 金属元素 |
Research Abstract |
本研究の平成19年度の研究計画に従い、口腔扁平苔癬患者またはボランティアから口腔粘膜組織、唾液、血清を収集した。これらの検体を硝酸灰化法にて液化処理してPIXE法にて元素分析を行った。今年度も健常、病変のデータの集積を行っている。現在のところ、ナトリウム、マグネシウム、リン、亜鉛、スズ、パラジウムなど微量・超微量元素を含む25種の必須元素と、アルミニウム、チタン、ガリウム、ストロンチウム、イットリウム、ジルコニウム、ニオブ、ルテニウム、銀、アンチモン、セシウム、金、水銀、鉛など本来生体に不要な14種の非必須元素(汚染元素)を検出し、含有量を測定した。 汚染元素の組織別含有量では、粘膜、血清、唾液の順に高かった。特に、アルミニウム、チタン、鉛は粘膜の含有量が、唾液、血清よりも有意に高い値を示した。 今年度の研究成果の一部として、再生医学の手法により作製した骨組織と正常骨の骨の元素組成を比較検討し、その成果の一部を"18th International Congress of Oral and Maxillofacial Surgery"で"X-ray radiographic evaluation of bone regeneration model using acidic gelation discs (AGD)with basic fibroblast growth factor(bFGF)"として、また同様の主旨で、第61回NPO法人日本口腔科学会総会、第31回日本口蓋裂学会総会でも発表した。 今後の展開として、口腔扁平苔癬粘膜の酸化損傷のマーカーであるカルボニル化タンパクの量的測定と汚染元素量との関連を検討する予定である。
|
Research Products
(4 results)