2005 Fiscal Year Annual Research Report
歯列咬合異常と構音障害を伴う舌機能発達過程変異の三次元画像表示
Project/Area Number |
17592132
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
石川 雅章 東京医科歯科大学, 歯学部・口腔保健学科, 教授 (40114730)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十川 伸崇 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員
|
Keywords | 開咬 / 舌機能変異 / 超音波診断装置 / 音声音響分析 / 三次元形状測定装置 / 三次元画像表示 |
Research Abstract |
本研究は、嚥下時や構音時など舌機能の発達過程に変異のみられる小児に対し、治療の動機付けを確かなものにし行動変容を促すために、三次元ワイヤーフレーム表示された自らの顔と歯列のなかで舌を運動させる方法を開発することを目的としている。本年度は、小児歯科学分野所有の非接触型三次元形状測定装置模型計測部(テクノアーツ、グラスプM)を用いて、上下別々に入力された歯列模型を、切歯咬合部・臼歯咬頭嵌合部などを共通入力項目として咬合させ、両者を一体としてワイヤーフレーム表示するソフトウェアをテクノアーツ研究所と共同開発した。ついで、非接触型三次元形状測定装置顔面計測部(グラスプF)のステッピングモーターコントローラーなどハードウェアを一部改良更新した上で、小児の顔面構造をワイヤーフレーム表示し、側貌頭部エックス線規格写真のスキャナー画像から得られる側貌の輪郭および歯列弓形状を介在させることにより、歯列と顔面の三次元構造を一体化させて表示する方法を検討した。また、平成8〜10年度の科学研究費補助金を用いて自主開発した、超音波診断装置のプローブ保持装置を備えたセファロスタットを、顔面情報も入力しやすいよう改良した。 前年度からの研究の延長として第43回日本小児歯科学会大会では、安静時の舌背中央部挙上機能の付加された習癖除去装置の効果を超音波診断装置により検討した結果を発表した。また、第22回日本障害者歯科学会では、口唇口蓋裂患児の初診時から口唇形成術直前までの歯列模型を分析し、Nasoalveolar Molding Plateによる早期治療の効果を、グラスプMを用いて検討した結果を発表した。
|
Research Products
(2 results)