2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17592143
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
川上 正良 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (20244717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和中 明生 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90210989)
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Keywords | 発生分化 / 遺伝子 / 細胞組織 / LIM homeodomain / chick embryo / L3 / Lhx8 / 国際情報交換 / カナダ |
Research Abstract |
顎顔面は、複雑な構造から成り、その形成メカニズムは不明な点が多い。LIM homeobox遺伝子は、個体形成のボディープランとなる遺伝情報とされ、顎顔面の形成過程を司ると考えられる。これまでわれわれは、LIM homobox遺伝子のうちL3/Lhx8が、chick embryoの上顎突起と下顎突起に特異的に発現することを示し、上皮由来のFGF-8bあるいはTGF-β3がL3/Lhx8遺伝子発現を誘導していることを明らかにした。本年度は、chick L3/Lhx8遺伝子の解析をすすめ、顎顔面形成期における働きについて検討した。 Chick embryoはmouseと異なり2次口蓋が癒合せず自然裂を発症する。そこでmouseとchickのL3/Lhx8遺伝子がcodeする蛋白配列について比較した。Chick L3/Lhx8 EST cloneはmouseと90%以上のhomologyを示し、ほぼ共通であることが明らかとなった。次に、上顎突起におけるL3/Lhx8遺伝子発現の定量解析を行った。Chick embryoの上顎突起を摘出し、RT-PCRを行った結果、L3/Lhx8は上顎突起の形成が始まるstage19 HHから増加し、上顎突起と内側鼻突起が癒合するstage27 HHをピークに減少した。以上のことから、L3/Lhx8遺伝子はchickとmouseと共通な構造であり、上顎突起が癒合し上顎が形成される時期に発現が強くなることが明らかとなった。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] OASIS, a CREB/ATF-family member, modulates UPR signaling in astrocytes2005
Author(s)
Kondo S, Murakami T, Tatsumi K, Ogata M, Kaneko S, Otori K, Iseki K, Wanaka A, Imaizumi K
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Journal Title
Nature Cell Biology 7
Pages: 186-194
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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