2005 Fiscal Year Annual Research Report
脳性麻痺患児の歯肉炎・歯肉増殖症の発生・増悪因子の解明と治療法の確立
Project/Area Number |
17592156
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
伊藤 正樹 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20213085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 理 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60090148)
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Keywords | 歯学 / 医療・福祉 / 脳神経疾患 / 電子顕微鏡 |
Research Abstract |
研究対象および方法:本学歯学部附属病院および関連障害児施設の脳性麻痺患者50名を対象とした. 【研究1】以下の項目に対して調査・検査を行った.(1)脳性麻痺の重症度・病態の調査.(2)口腔内の状態.(1)う蝕,歯周疾患,咬合状態.(2)口腔清掃の状態.(3)口腔周囲の筋機能,その他.(3)口腔内環境の検査.う蝕活動性試験,その他.(4)日常生活の状況(質問紙法). 【研究2】研究1の対象者のうち,抗てんかん薬を長期連用しており,本人または保護者の同意を得られた患者に対して以下の調査・検査を行った.(1)唾液検査.(2)口腔内湿潤度検査.(3)抗てんかん薬の種類,服用量,血中濃度の測定. 【研究3】研究2の対象者のうち,歯肉増殖症の診断が確定し,歯肉切除術を受けた患者のうち本人または保護者の同意を得られた患者に対して光学顕微鏡および電子顕微鏡による観察を行った.また,次年度から行う予定である抗てんかん薬誘発性歯肉増殖症の遺伝子解析に用いるための試料を作製中である. なお,本研究は愛知学院大学歯学部ヒト細胞組織遺伝子疫学情報倫理委員会の承認を受けている(承認番号10および18). 研究結果:研究1および2については,現在までのデータを蓄積,解析するとともに,さらに研究対象を増やして研究を続行している.研究3については,電子顕微鏡による所見について第22回日本障害者歯科学会(山梨・昭和,2005.10.15)において発表した.これについてもさらに研究対象を増やして研究を続行している.
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