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2005 Fiscal Year Annual Research Report

組織工学を応用した多血小板血漿移植に関する歯周組織再生法の開発

Research Project

Project/Area Number 17592162
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionMeikai University

Principal Investigator

申 基てつ  明海大学, 歯学部, 教授 (40187555)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 辰巳 順一  明海大学, 歯学部, 講師 (60227105)
林 丈一朗  明海大学, 歯学部, 講師 (50337507)
大塚 秀春  明海大学, 歯学部, 助手 (10271230)
武田 宏幸  明海大学, 歯学部, 助手 (40316691)
大橋 敏雄  明海大学, 歯学部, 助手 (40337506)
Keywords多血小板血漿 / 組織工学 / 歯周組織再生
Research Abstract

本年は,遠心分離を2回行う多血小板血漿(PRP)調製方法による血小板の濃縮率の検討と,調製したPRPによる歯周組織再生効果の検討を行った。その結果,PRPにはセメント質の再生や周囲軟組織の血管再構築の促進など歯周組織再生効果があることが分かった。すなわち,PRPの調製として,まず採取したイヌ末梢血を遠心分離し血小板の濃縮を行った。末梢血10mlから,最終調製量が0.5mlとなるようにPRPを調製した。調製したPRPの血小板濃縮率は平均5.5倍であった。さらに調製したPRPを人工的に作製した歯根周囲の骨欠損部内に移植し,歯周組織再生効果の検討を行った。PRPを移植しない場合と比較して,PRPを移植することによりセメント質の垂直的高さの形成促進と,上皮の深部増殖の抑制を認めた。骨組織に関しては有意な差は認めなかったが,PRP移植により骨組織の垂直的な形成が促進される傾向を認めた。さらに血管腔数の増加を認めた。以上の結果からPRPの歯周組織再生効果が確認できた。
PRP調製中の血小板に負荷ならびに刺激が加わると,活性化され主にα顆粒中に存在する成長因子が放出されることにより組織再生効果が低下してしまうことが考えられるため,回収された血小板のP-セレクチン量を測定し血小板が活性化されていないか確認を行っている。現在,血小板の凝集ならびに成長因子の放出を回避する目的で,PRP調製前にイヌ末梢血に対しPGE_1の添加を行っている。適正なPGE_1濃度と遠心分離の回転数,回転時間の諸条件を設定し,最終的に100倍の濃縮率が得られるように検討を行っている。今後さらに高濃度のPRP調製方法を実施し,人工的に惹起させた歯周炎による骨欠損モデルを作製し,高濃度濃縮血小板の移植の準備を行っている段階であり,曲小板の濃縮率の向上と安定が得られた段階で,高濃度血小板の歯周組織再生効果の検討を行っていく予定である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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