2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトう蝕と粘膜免疫関連遺伝子の解析(Fc受容体,サイトカイン遺伝子について)
Project/Area Number |
17592174
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
千葉 潤子 Tohoku University, 大学院・歯学研究科, 大学院非常勤講師 (50197620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小関 健由 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80291128)
小澤 雄樹 東北大学, 大学院・歯学研究科, 大学院非常勤講師 (90125518)
橋谷田 真樹 東北大学, 大学院・医学系学研究科, 技術専門職員 (40374938)
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Keywords | 免疫関連遺伝子 / う蝕経験 / HLA-DRB1遺伝子 / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
1.免疫関連遺伝子多型とう蝕経験の分析 1)13歳の65名(女子44名)を分析した。このうち、う蝕経験のある者は37名、う蝕経験のない者は28名であった。う蝕経験に男女差は認められなかった。 2)免疫関連遺伝子(FcA受容体、IL-4、 IL-5、 IL-10、 CD86、 TRL-2、TLR-4、TGFB1)多型とう蝕経験の有無に統計学的に有意な関係は認められなかった。 2.HLA-DRB1遺伝子多型とう蝕経験の分析 1)13歳の135名(女子77名)を分析した。このうち、う蝕経験のある者は75名、う蝕経験のない者は60名であった。う蝕経験に男女差は認められなかった。 2)う蝕経験者とう蝕経験なし者を比較したところ、う蝕経験者にHLA-DRB1^*04を持つ者が統計学的に有意に多かった(P=0.01)。 3)う蝕経験者に、HLA-DRB1^15を持つ者が統計学的に有意に多かった(P=0.01)。 4)う蝕経験者に、HLA-DRB1^*04/^*15の遺伝子多型を有する者が統計学的に有意に多かった(P=0.004)。 5)HLA-DRB1^*04を少なくとも一個持つ者は、持っていない者に比較してう蝕経験数が有意に高かった(P=0.03)。 6)HLA-DRB1^*08を少なくとも一個持つ者は、う蝕経験数が有意に低かった(P=0.02)。 7)HLA-DRB1^*04/*15の遺伝子多型を有する者は、持っていない者に比較してう蝕経験数が有意に高かった(P=0.03)。 8)HLA-DRB1^*04/^*09の遺伝子多型を有する者は、う蝕経験数が有意に高かった(P=0.008)。
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