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2006 Fiscal Year Annual Research Report

T細胞非依存性抗原特異的唾液IgA産生における経鼻アジュバントの機能解明

Research Project

Project/Area Number 17592179
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

片岡 宏介  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助手 (50283792)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永田 英樹  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教授 (50260641)
小島 美樹  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助手 (20263303)
Keywords粘膜免疫 / 経鼻免疫 / 唾液IgA / 粘膜アジュバント / B1B細胞 / 自然免疫 / T細胞非依存性抗原 / IL-5
Research Abstract

マウス唾液腺および鼻咽腔関連リンパ組織の分泌型IgA抗体産生における、自然免疫下での粘膜アジュバントの役割とそのIgA抗体誘導・産生の分子細胞メカニズムの解明を目的とした。実験マウス群にはT細胞非依存性抗原(TNP-LPS)と粘膜アジュバントであるコレラトキシン(CT)を、対照マウス群にはTNP-LPSのみを経鼻投与し、唾液腺、鼻咽腔粘膜におけるハプテン特異的抗体産生誘導能と抗体産生誘導のための細胞-細胞間コミュニケーションを分子細胞学的手法を用い解析を試みた。実験群では対照群と比較して、唾液だけでなく鼻腔洗浄液中においてTNP特異的IgA抗体価の上昇と、また全身免疫応答である血清中のTNP特異的IgMおよびIgG3抗体価の上昇を認めた。さらに鼻咽腔粘膜、顎下唾液腺、NALTにおけるTNP特異的IgA抗体産生細胞数の上昇と脾臓においても抗体産生細胞数の有意な上昇をも認めた。顎下唾液腺単核球細胞中のB細胞サブセットを解析したところ、CD5^+sIgA^+B(B1B)細胞が有意に増加しており、またこのB1B細胞は、IL-5レセプターをも強発現していることが明らかにされた。さらに顎下唾液腺および鼻咽腔粘膜からのCD4T^+細胞を分取し5日間培養したところ、上清中にTh2型サイトカイン、特にIL-5の分泌誘導が有意に認められた。さらに抗IL-5抗体処理したマウスに対して同様の免疫を試行したところ、唾液および鼻腔洗浄液中のTNP-LPS特異的抗体価の上昇は認められなかった。以上より、粘膜アジュバントとしてのCTは、CD5^+sIgA^+B細胞が強発現したIL-5レセプターとCD4^+T細胞からのIL-5とのクロストークにより、粘膜部におけるT細胞非依存性抗原特異的抗体が誘導されることが示され、CTは獲得免疫系だけでなく自然免疫系においてもアジュバント効果を有することを示唆するものである。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] A second generation of double mutant cholera toxin adjuvants : Enhanced immunity without intracellular trafficking.2006

    • Author(s)
      Hagiwara Yukari et al.
    • Journal Title

      Journal of Immunology 177(5)

      Pages: 3045-3054

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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