2007 Fiscal Year Annual Research Report
看護師の医療事故回避行動におけるリスク知覚のアセスメント能力開発の基礎的研究
Project/Area Number |
17592195
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
布施 淳子 Yamagata University, 医学部, 教授 (20261711)
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Keywords | 医療安全 / 医療事故防止 / リスク知覚 / アセスメント能力 / 看護学 |
Research Abstract |
19年度は、中心静脈カテーテル挿入中の患者の点滴管理に関する刺激写真を用いて、関東1都6県の500床以上を有する一般病院2施設に勤務する看護師を対象に、瞬時に察知できる危険予測と危険防止対策等を検討した。その結果、回収した360件(75.0%)のうち、有効回答件数286件(79.4%)であった。対象の平均年齢は31.3±9.7歳で、女性270名(94.4%)、男性16名(5.6%)であった。勤務年数は平均8.7±8.7年で、勤務病棟は内科系が80名(28.0%)、外科系が54名(18.9%)、混合病棟が78名(27.3%)、特殊部門が53名(18.5%)であった。職位で最も多かったものはスタッフ259名(90.6%)、最終学歴で最も多かったものは看護系専門学校268名(93.7%)であった。リスクマネージメント科目の履修があった者は86名(30.1%)、なかった者は187名(65.4%)であった。点滴管理の実務研修があった者は211名(73.8%)、なかった者は73名(25.5%)であった。点滴管理におけるヒヤリハット体験があった者は179名(62.6%)で、平均回数3.5±4.1回であった。危険箇所を内的危険箇所・外的危険箇所に分類し抽出したところ、内的危険箇所が79件(15.0%)、外的危険箇所が449件(85.0%)挙げられ、計528件、平均1.8±1.2件だった。また、起こりうる危険は、点滴ライン、危険行動、点滴、点滴台、環境に関連した危険に分類し抽出したところ、計671件、平均2.3±1.5件挙げられた。危険防止対策については、観察(OP)、実施計画(TP)、教育計画(EP)の3つのカテゴリーに分類し抽出したところ、観察計画40件(5.7%)、実施計画648件(92.0%)、教育計画17件(2.3%)挙げられ、計705件、平均2.5±1.7件であった。
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