2005 Fiscal Year Annual Research Report
臨床実習連動型シミュレーション集中トレーニング法による面接教育プログラムの開発
Project/Area Number |
17592202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
久米 弥寿子 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30273634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笠原 知枝 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90152363)
笠原 聡子 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30283782)
矢野 祐美子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助手 (80335398)
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Keywords | 面接教育プログラム / 臨床実習連動型 / シミュレーション / 集中トレーニング / 看護学生 / 準備状態 / 状況分析 / 教育評価 |
Research Abstract |
本研究では、1)情報収集における面接に必要な知識・技術・学習環境を明らかにし、2)実践的なシミュレーション集中トレーニング法のプログラム化を行うことを目的とした。また、3)シミュレーション集中トレーニング法を実施し、4)成果を評価することによって、新たな教材化に向けてのプログラム開発を最終的な目的としている。今年度は以下のような点を明らかにした。 1.情報収集のための面接に必要な知識・技術・学習環境の明確化:学習準備状態の分析と現行プログラムの評価を行った。本プログラムの対象者に関する学習準備状態については、カリキュラム内容の調査により、面接教育に関する学習内容を抽出し、心理学、人間学といった対象理解に関する概論学習のみの認知領域が中心で、精神運動領域や情意領域の学習内容はないことが明らかになった。また、臨地実習との関連性により、実習目標との整合性を持たせ、教授目標や具体的な指導内容を再検討する必要性が示された。学習時間やプログラム開始時期に関しては、学生の疲労度、集中度についての参加観察から、現行プログラムを基本にプログラム実施が可能であることを確認した。さらに、関連文献検討の結果、面接の焦点となる情報収集のために必要な知識の枠組みには、1)社会的側面(年齢、性別、職業、家族など)、2)知的・情緒的側面、3)環境要因、4)感覚・運動機能、5)栄養・排泄、6)水分電解質・循環機能、7)呼吸・体温、8)皮膚統合機能、9)安楽と休息の状態、という基本項目を抽出した。また、一つの身体領域の情報収集をする場合でも、様々な角度から直接的・間接的データを集め、上記のような基本項目を関連させて情報収集していくための面接の進め方に関するモデル図を作成した。 2.集中トレーニング法のプログラム化:次年度に向けては、さらに、構造・過程・評価枠組みに基づく継続的教育評価を進めて、集中トレーニング法の教育プログラムの作成を進める。
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Research Products
(1 results)