2006 Fiscal Year Annual Research Report
女性の骨粗鬆症予防:リスク特性と症状の国際比較に基づく生活指導
Project/Area Number |
17592214
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
前田 樹海 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (80291574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深山 智代 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70060746)
小西 恵美子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (70011054)
野坂 俊弥 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (90281253)
田中 高政 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (80398354)
STANLEY Grace 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70405124)
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Keywords | 骨粗しょう症 / 骨量減少症 / 予防教育 / 看護 / スクリーニング / 問診票 / 健康増進活動 / 地方公共団体 |
Research Abstract |
地方公共団体で実施されている骨検診における、より教育効果を高めるための生活指導について、提供者および利用者の両側面から研究を進めた。 提供者側からのアプローチとしては、教育効果の高い生活指導に資する問診票、および健康教育に携わる保健師、栄養士、運動指導員が一定の共通認識を持って一貫性のある指導を行うための解説書の開発とその評価を実施した。問診票の項目は、WHO等が公表している国際的なリスク要因に基づき、利用者が記入しやすい、スタッフが指導しやすいという観点から厳選し、マークシート式のものを作成した。使用後の評価は概ね良好だった。 利用者側からのアプローチとしては、骨健診において、骨の健康について理解を深めるための解説書の作成および、骨量減少を自己評価するためのチェックリストの精選と評価を実施した。チェックリストは、前年度のアルゴリズムをさらに精選し、主として年齢、食事、体重、20代の身長という説明変数で、骨量減少を予測するモデルを作成した。86%の精度で骨量減少を予測し、敏感度は91%、特異度は81%を示した。一般化のためにはさらなるデータの蓄積と検討が必要と考えられたが、地域住民が骨検診への動機付けを高めるためのツールとしては一定の役割を果たすことが推察される。 上記研究成果の一部を、International Osteoporosis Foundation World Congress on Osteoporosis 2006(Toronto, Canada)にて発表した。また、残りの成果についてはInternational Council for Nurses Conference 2007(横浜市)および、第33回日本看護研究学会学術集会(盛岡市)にて発表予定である。
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