2005 Fiscal Year Annual Research Report
内科系病棟・外来におけるフィジカルアセスメント定着のための研究
Project/Area Number |
17592222
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
城生 弘美 群馬パース大学, 保健科学部・看護学科, 教授 (60247301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一戸 真子 上武大学, 看護学部, 教授 (50316270)
中下 富子 上武大学, 看護学部, 助教授 (50398525)
松田 恵理 上武大学, 看護学部, 助手
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Keywords | フィジカルアセスメント / 内科系病棟 / 看護師 |
Research Abstract |
研究目的: 看護実践現場(病院)におけるフィジカルアセスメント活用の実態を把握する。 研究方法: 研究対象は、395床地域中核病院の内科病棟(診療科:腎臓リウマチ内科)37床に勤務する(1)内科病棟看護師10名と、(2)その病棟で記録されている診療録22件である。研究期間は、2006年2月22日〜2006年3月23日であった。(1)については、看護師が入院患者に実施するアナムネーゼ聴取あるいは定時の検温の場に一緒に入り参加観察を行った。(2)について、上記研究期間中に病棟において随時記録されているカルテから、フィジカルアセスメントに関連した患者の情報を経時的に転記する方法をとった。倫理的配慮については、研究協力依頼を看護部経由で行ったため、個々の研究協力者には研究協力は自由参加であり、途中での拒否や、研究に協力しないことで業務上の不利益を蒙らないことを口頭と書面において明言する等を行った。 結果: (1)10名の看護師に参加観察を行ったうち、アナムネーゼ聴取は8件で、定時の検温は5件であった。アナムネーゼ聴取対象者の疾患は脳梗塞2件、透析導入目的3件、高血糖・アシドーシス1件、腎生検目的1件、不明熱1件であった。看護師は基礎情報用紙に関連した問診に20分から35分かけ、その後体温測定(電子体温計使用)、脈拍・酸素飽和度(オキシメータ使用)、血圧測定(自動血圧計使用)を実施し身体面の情報収集を行い、疾患にかかわらず下肢の浮腫程度を触診する行為を行っていた。腎臓疾患系の患者に対し、背部の打診を行う看護師もいた。(2)診療録による情報22件は、31歳から82歳で男性14名女性8名であった。疾患は肺炎10件、糖尿病4件、腎炎2件、SLE・脳梗塞・筋ジストトフィー・不明熱・ネフローゼ症候群・結節性多発動脈炎が1件ずつであった。記載されていたフィジカルアセスメント内容は、基礎情報用紙に従った問診とバイタルサイン測定、日常生活の自立程度であった。
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Research Products
(2 results)