2006 Fiscal Year Annual Research Report
内科系病棟・外来におけるフィジカルアセスメント定着のための研究
Project/Area Number |
17592222
|
Research Institution | Gumma Paz College |
Principal Investigator |
城生 弘美 群馬パース大学, 保健科学部・看護学科, 教授 (60247301)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一戸 真子 上武大学, 看護学部, 教授 (50316270)
中下 富子 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (50398525)
松田 恵理 上武大学, 看護学部, 助手 (20398530)
|
Keywords | フィジカルアセスメント / 看護師 / 内科系病棟 |
Research Abstract |
研究目的:看護師が活用しているフィジカルアセスメント項目についての実態を把握すること。 研究方法:研究対象者は2004年度に研究者が企画運営した「フィジカルアセスメント研修」に参加した22名の看護師のうち回答の得られた21名(回収率95.5%)で、研究期間は2007年1月16日〜3月29日であった。方法は、2004年以降フィジカルアセスメント項目(感覚器系・循環器経・呼吸器系・消化器系・筋骨格系・神経系)の知識面と技術面について研修で実施したことが役立っているか、どのように活用されているかについて調査した。また承諾の得られた5名の看護師に対して、フィジカルアセスメントに関する捉え方や活用に関する意見を半構成的面接法にて聴取した。 結果:対象者の平均年齢は41.5歳、職位は看護師長1名、副看護師長6名、主任8名。知識面において全員が「(大変)役に立った」に回答した項目は呼吸器系であり、次に多かったのは循環器系、腹部(消化器系)の順であった。「あまり役に立たなかった」が多かったのは筋骨格系と神経系(7名33.3%)、感覚器系(6名28.6%)であった。技術面においても呼吸器系・消化器系・循環器系は「(大変)役に立った」であり、感覚器系・筋骨格系・神経系はあまり「役に立たなかった」であった。次に現在どのように活用されているかについては、「自分の知識を増やす」16名(76.2%)が最も多く、次に「自分の技術の幅が広がる」「病棟の特性に応じて、活用できるところと活用できないところがある」いずれも13名(61.9%)、「研修前より解剖学・生理学に関心が向いた」11名(52.4%)、「対象者を部分的にではなく、全体として捕らえる観察力がアップした」10名(47.6%)であった。面接から得られたフィジカルアセスメントに関する捉え方や考えについては、<看護師は身体のことを十分理解しているべきである><異常の早期発見ができる能力に必要><医師の診療行為の意味が理解できる>が共通していた。
|
Research Products
(2 results)