2005 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者における受診再開支援システムの開発-生活習慣記録機の活用-
Project/Area Number |
17592251
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
古賀 明美 佐賀大学, 医学部, 講師 (00336140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀川 悦夫 佐賀大学, 医学部, 教授 (10155004)
藤田 君支 佐賀大学, 医学部, 助教授 (80315209)
安田 加代子 佐賀大学, 医学部, 講師 (90336123)
佐藤 和子 佐賀大学, 医学部, 教授 (00196221)
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Keywords | 糖尿病 / 治療継続 / 生活習慣記録機 / 運動量 / 自己血糖測定 |
Research Abstract |
【目的】 インスリンを使用していない2型糖尿病患者の身体活動、血糖値、食事に関する生活情報の蓄積と自動解析による客観的な評価指標に基づく患者の自己管理と認識の変化を縦断的に評価する。 【方法】 調査期間は6ケ月間で、研究者は患者の生活情報を"けんこうダイアリー(スズケン)"を利用してインターネットでタイムリーに共有した。日常の生活習慣を客観的な指標を用いて評価するために、様々な機器を検討した結果、身体活動量にはライフコーダEX(スズケン)、血糖値にはグルテストPROR(三和化学)を使用した。さらに、2週間ごとにメールや電話で、患者の認識を調査する方法を検討した。 【結果】 調査機器や調査方法の有効性を健常者で確認後に、対象者で調査を継続中である。6ケ月の調査を終了した患者からは、以下のような結果が得られた。患者は、客観的な指標から運動量の不足を認識し、自分の生活スタイルに合わせて日中に運動する時間を追加し、食事の量だけではなく内容によっても血糖値に反映されることを自覚して食事の方法を変更していた。しかし、仕事環境の変化や体調不良などが療養行動を継続することを困難にしていた。 平成17年度の調査では、インターネットを使用した情報の収集、2週間毎の追跡調査方法についての具体的な方法を確立することができた。これらの方法を生かし、対象者を増やして調査を継続する予定である。さらに生理学的な指標である代謝コントロールなどについても経時的な評価を予定している。
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