2006 Fiscal Year Annual Research Report
虚血性心疾患を発症した糖尿病患者の生活の編み直しを支援する介入研究
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17592254
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
白水 眞理子 Kanagawa University of Human Services, 保健福祉学部, 教授 (60228939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間瀬 由記 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (60256451)
和田 美也子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (30381677)
杉山 みち子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (60134532)
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Keywords | 看護学 / 慢性看護学 / 糖尿病 / 介入研究 / 疾病依存状態 / 生活の編み直し / 3次予防 / 虚血性心疾患 |
Research Abstract |
教育プログラム参加者のフォーローアップデータの収集と分析、比較群のデータ収集を実施した。 現在データを解析中であり、6ケ月後までのデータ分析から以下の知見が得られた。 1 参加者の血糖コントロール状態の推移 HbA1cの平均値は、介入前が8.6(SD2.2),介入直後7.4(SD1.9)、3ケ月後6.9(SD1.1)、6か月後6.6(SD1.3)であり、Friedmanの検定で、有意差を認めた(χ^2=15.359,p=0.002)。多重比較では、介入前と介入後の3つの時期全ての値に有意差を認めた。 2 参加者のBMIの推移 BMIは、介入前が24.3(SD4.4),介入直後22.2(SD7.3)、3ケ月後23.9(SD3.7)、6か月後23.7(SD3.3)であり、Friedmanの検定で有意差を認めなかった(χ^2=0.336,p=0.953)。 3 参加者の負担感情(Problem Area in Diabetes Survey: PAID)の推移 PAIDの平均値の推移は、介入前が45.4(SD 14.6),介入直後40.8(SD12.9)、3ケ月後35.5(SD13.2)、6か月後37.3(SD15.5)であり、Friedmanの検定で、有意差を認めた(χ^2=9.723,p=0.021)。多重比較では、介入前と3ケ月後の値に有意差を認めた。6ケ月後のPAIDが平均値が+1SD(52.8)以上の高得点者は、糖尿病性腎症の悪化や再狭窄によるPTCA施行、糖尿病の治療が食事療法と運動療法のみであり自己管理の負担感が強い者3名であった。 結論 教育プログラム参加者の療養生活の主観的な負担感は、介入前よりも有意に改善しており、血糖コントロール状況の有意な改善やBMIの有意な増加がみられなかったという客観的指標と照らし合わせて考えると、教育プログラムは対象者の自己管理に良い効果をもたらしていると考えられる。
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Research Products
(6 results)