2005 Fiscal Year Annual Research Report
慢性閉塞性肺疾患患者への早期看護介入による療養支援プログラムの構築
Project/Area Number |
17592261
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
池田 由紀 大阪府立大学, 看護学部, 助教授 (80290196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土居 洋子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70217610)
里深 瞳 大阪府立大学, 看護学部, 助手 (40405337)
今戸 美奈子 兵庫県立大学, 看護学部, 助手 (20364036)
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 療養支援プログラム / 早期看護介入 |
Research Abstract |
本年度の研究目的は、慢性閉塞性肺疾患と診断されて間もない患者が、どのような知識や情報を必要とし、どのような支援を望んでいるのかを明らかにすることであった。また先進的な疾病管理プログラムを実施しているNational Jewish Medical and Research Center, USAでの実践研修を実施し、療養支援プログラム案を検討することであった。 1、慢性閉塞性肺疾患と診断されて間もない患者のニーズ調査結果 患者は、診断時において慢性閉塞性肺疾患という病気について知らず、また病気になった自分を後悔する日々が長期間にわたって継続している。病状や身体症状が軽快していくにつれて、日常生活をどのように療養すれば良いか、特に呼吸リハビリテーションについての知識および方法を知りたいと考えていた。自分の思いや気持ちを人に話を聞いてもらいたいこと、今後の生活への不安に対処しかねていること、具体的な療養生活方法を必要としていることがわかった。 2、National Jewish Medical and Research Center, USA実践研修結果 リスクの特定と層別化は呼吸機能および、身体機能から判断されそれぞれに適した治療プログラムが適応されていた。セルフモニタリングと自己管理に関する教育では、定期的に具体的テーマでの教育プログラムが組まれていることと、個別の教育支援がなされていた。特に電話やインターネットなどの電子機器を利用したサービスは、患者の支援にとっての柱となっていた。時に患者訪問も取り入れられていた。電話を利用したフォローアップでは、2週間に1回という短い周期での支援がなされていること、必ず患者に評価を返していくことがライフスタイルの改善・修正への支援になっていることがわかった。患者にとって必要な情報は、24時間対応がなされいつでも入手できる体制づくりができていた。 3、療養支援プログラム案の検討 1、2、の結果より、次年度に向けて療養支援プログラム案の検討を実施した。
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