2007 Fiscal Year Annual Research Report
手術後の褥瘡発生予測・予防を目的とした看護エキスパートシステムの開発
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17592262
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Research Institution | University of KinDAI Himeji |
Principal Investigator |
小西 美和子 University of KinDAI Himeji, 看護学部, 准教授 (60295756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑 豊 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科・工学研究科, 教授 (20218473)
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Keywords | 臨床看護学 / 手術看護 / 褥瘡発生予測 / 看護エキスパートシスチム |
Research Abstract |
19年度の計画として、前年度からの課題であった、エキスパート看護師の観察や判断内容、アセスメント内容が目に見える形として表現でき現場で使いやすくするためのシステム構築に向けた取り組みを行うことが目的である。研究実施計画としてまず第一段階に手術後の褥瘡発生に影響を及ぼす要因に関するエキスパートナースの経験的知識の記述を行った。つぎにエキスパートナースが表現した経験的知識の8要因をもとにファジーメンバーシップ関数を算定し、システムを構築した。構築した看護ファジーエキスパートシステムは、これらのメンバーシップ関数から算出した平均値によってファジィレベルを決定した。これらシステムの実行は、10人の手術患者のデータにより試行した。われわれが提案したファジーエキスパートシステムによって出された結果を、過去360例の観察記録をもとに統計的分析によって褥瘡発生要因を予測する重みづけスコアにより出されたスコアと比較したところ、先行研究よりも有意に褥瘡発生を予測することが可能であった。実用化に向けた課題としては、エキスパート看護師の判断過程の抽出をさらに増やすことである。実用化に向けて当初の計画よりも収集できたデータ数が少なかった。昨今、臨床でデータ収集を行っていくことがかなり困難となっており、収集したデータ数が少ないため、今後さらに対象数を増やして検討していく必要がある。今後実用化していくために、さらなる検証と改良を行っていく必要がある。
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