2005 Fiscal Year Annual Research Report
医療的ケアが必要な重症心身障害児を介護する親の「外傷後ストレス障害」へのケア開発
Project/Area Number |
17592276
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
佐藤 朝美 東海大学, 健康科学部, 助手 (50384889)
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Keywords | 重症心身障害児 / 親 / 外傷後ストレス / 医療的ケア / ケア |
Research Abstract |
平成17年度は、親あるいは子どもに起こる外傷後ストレス(PTSD)、トラウマ、回復へのケア、医療的ケアの必要な子どもの介護などに関する国内外の文献検索を過去10年間から行い、国内257、国外50文献から文献検討を行った。 文献検討の結果、(1)子どもと親におこるPTSDに関する研究の動向と今後の課題、(2)医療的ケアを決断した親に起こるPTSDの実態に関する研究の動向、(3)子どもと親のPTSDに対するケア、について明らかにされた。 これらの文献検討を基に、子ども在宅訪問看護師らを対象に事例検討会を行い、医療的ケアをうけた子どもを介護する親のPTSDに関する実態を確認し、ケアを行ううえでの問題などを検討した。さらに、PTSDの実態を明らかにするためのツールとして、米国で開発された「PTSD臨床診断構造化面接尺度」を用いる事を検討するために、インタビューガイドに関する勉強会に参加し、日本語版ガイドを開発した専門家よりトレーニングを受けた。 来年度は、医療的ケアをうけた子どもを介護する親のPTSDの実態を明らかにするために、以下のような研究計画を検討した。(1)研究デザイン:質的記述的デザイン、(2)研究参加者:医療的ケアをうけた子どもを介護する親、(3)データ収集方法:参加観察およびインタビュー、(4)分析方法:得られたデータについて、実態を質的に分析し、カテゴリー化する。
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