2006 Fiscal Year Annual Research Report
医療的ケアが必要な重症心身障害児を介護する親の「外傷後ストレス障害」へのケア開発
Project/Area Number |
17592276
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
佐藤 朝美 東海大学, 健康科学部, 助手 (50384889)
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Keywords | 重症心身障害児 / 親 / 外傷後ストレス / 医療的ケア / ケア |
Research Abstract |
1.インタビュー内容・方法の妥当性の検討 平成18年度は、研究協力の得られる施設で勤務する中堅以上の看護師・大学院修了生、精神看護学を専門とする大学院生と、治療や医療的ケア決断後のPTSDおよびトラウマに関する事例検討会を数回実施し、インタビュー方法の妥当性について検討した。また、インタビューによる外傷体験も考えられるため、調査前にPTSD支援専門研修を受講した。 2.医療的ケアによる「外傷後ストレス障害」と関連要因の調査 本研究はライフストーリー法の手法を用いた調査および分析を行うため、研究者と研究協力者のための学習会を開催し、インタビューを行った。調査から得られたデータは、研究者・研究協力者・大学院レベルの小児看護専門家・精神看護学専門家・保育士と共に、「医療的ケアを決断するまで」「医療的ケアに踏み切るとき」「医療的ケアを受けた後の思い」に着目して、質的に分析した。現在までの分析では、医療的ケアを受けた後の親の思いは、「子どもの障害をどのように受容したか」、「導入後のサポート状況」、に関連する事が明らかにされている。 今後、次年度に向けさらに分析を深め、「外傷後ストレス障害」と関連する事柄を明らかにし、検討会を実施して医療的ケア決断後の外傷後ストレス障害へのケアモデルを作成する予定である。
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