2005 Fiscal Year Annual Research Report
痴呆性高齢者への排尿自覚刺激行動療法(PV)活用のためのケアシステム構築に関する
Project/Area Number |
17592286
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
佐藤 和佳子 山形大学, 医学部, 教授 (30272074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟山 恵美 山形大学, 医学部, 助手 (70396571)
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Keywords | 痴呆性高齢者 / 施設入居者 / 居宅高齢者 / 問題解決のためのケアプラン / システム構築 |
Research Abstract |
【目的】山形県健康福祉部長寿社会課との共同事業で養成した山形県排泄ケアマネジメント相談員が、平成16年度・17年度にかけて取り組んだ事例の排泄障害改善結果および評価について、特徴と傾向について検討した。 【方法】高齢者ケアに指導的・積極的に関与している専門職(保健師・看護職・介護職・作業療法士等)に対し、排尿障害の基礎知識およびPVを用いたケアプラン展開法について受講(1日6時間×4回の研修プログラム)した23名について、各自が所属する事業所の利用者を対象にアセスメントを実施、問題解決のためのケア目標を設定し6週間を1クールとするケアプラン展開を行った。 【結果】事業参加者のうち17名が新たにケアプランを展開し、高齢者の排尿障害およびQOLの改善に取り組んだ。その結果、排尿障害自体が何らかの改善を得られた「改善群」、日常生活上何らかの改善が得られた「一部改善群」・著名な変化が認められなかった「現状維持群」に分類された。報告された事例のうち、施設利用の高齢者については改善群の事例が比較的多かったのに対し、在宅における事例については、一部改善・現状維持群の比率が高かった。【結論】報告された事例解析に基づき、ケアの問題解決によって改善できる事例の傾向と具体的内容、改善困難な事例の傾向と具体的内容について現在解析を行い、システム構築に向けた検討を進める予定である。
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