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2005 Fiscal Year Annual Research Report

保健室における養護教諭の初期対応に関する養護診断の開発

Research Project

Project/Area Number 17592288
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

岡田 加奈子  千葉大学, 教育学部, 助教授 (10224007)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三村 由香里  岡山大学, 教育学部, 助教授 (10304289)
葛西 敦子  弘前大学, 教育学部, 助教授 (80185735)
徳山 美智子  大阪女子短期大学, 教授 (10373177)
荒木田 美香子  大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50303558)
竹鼻 ゆかり  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30296545)
Keywords養護診断 / 養護教諭 / 保健室 / 初期対応
Research Abstract

本研究の最終的な目的は、養護教諭の対応の根拠となる『子どもの状態等(養護診断名)』と「その<診断指標>、<関連要因>および"その基となる情報"」を明確にすること、さらにはそれらの『子どもの状態等(養護診断名)』を共通のことばとして開発することである。今回は、事例分析結果及びグループインタビュー、インタビューにより「養護教諭の行った対応」を整理し、「養護教諭の行った対応の根拠と考えられる『子どもの状態(養護診断名案)』と"その基となる情報"」を抽出した。さらに、結果についての質問紙調査を行った。その結果『心理的な要因が存在する可能性のある状態』と『保健指導等の教育的な支援を特に要すると考えられる状態』の<診断指標>および<関連要因>と"その基となる情報"を明らかにした。事例分析は、事例分析会(1事例あたりのべ3〜10時間)に経験年数10年目以上の養護教諭12名が提出した四肢の痛みの訴えのあった17事例(擦過傷、骨折、捻挫の可能性等)を対象とした。さらにグループインタビュー、インタビュー及び質問紙調査を養護教諭を対象に行った。それらの一連の研究の結果『心理的な要因が存在する可能性のある状態』の<診断指標>としては、<保健室来室時状況>、<本人の訴えと養護教諭の観察との食い違い>、<発生原因や症状の不明確さ>、<受診や家庭連絡の提案に対する動揺>、<他の時の保健室来室目的>、<出欠状況>等があげられた。これら<診断指標>の"基となる情報"の一例として、診断指標<本人の訴えと養護教諭の観察との食い違い>では、本人の訴えは"ひどく痛い"であるが、養護教諭の観察からは"損傷部位に腫脹、外傷が見られない、突然立ち上がりニヤニヤしている、歩き方は変わっていない"といった情報があげられていた。また、<関連要因>としては<友人との関係>等が示された。『保健指導等の教育的な支援を特に要すると考えられる状態』では、さらにいくつかの『子どもの状態』があり、その一つには『健康管理行動が形成している途上にある状態』が考えられた。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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