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2006 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者のエンパワーメントを支援するフットケア教育に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 17592317
Research InstitutionEhime prefectural university of health sciences

Principal Investigator

西田 佳世  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (60325412)

Keywords高齢者 / フットケア / エンパワーメント / 看護介入 / 自覚
Research Abstract

本研究の目的は、高齢者への継続的なフットケア教育の看護介入を通して、身体面、心理面の両面から高齢者のエンパワーメントを支援するフットケア教育に関する評価を行い、今後の高齢者のフットケア教育を通した支援プログラム開発の基礎資料を得ることである。1年目(2005年)は、測定用具や測定方法、介入方法の検討および調査協力者への依頼を行い、第一段階の基礎調査として、健康な高齢者240名を対象にフットケアに関する実態調査を行った。2年目(2006年)は、第二段階の基礎調査として、デイケアを利用している独歩可能な虚弱高齢者37名を対象にフットケアに関する実態調査を行い、健康な高齢者と虚弱高齢者のフットケアの現状を把握した。健康な高齢者は、自分の足への関心がある集団とない集団に分かれ、実施しているフットケアに違いがあった。そのことから、今後のフットケア教育においては、足への関心の有無を指標とし、対象に応じたフットケア介入が有効であることが示唆された。虚弱高齢者は、自分の足への関心が低く、自分自身で足を守る意識が乏しいことが示唆された。そこで、第三段階の調査として、22名の虚弱高齢者に3か月間、定期的に運動プログラムを集団で実施し、その効果を評価した。さらに、5名の虚弱高齢者には3か月間、フットマッサージ、爪のケアを含む個別プログラムを加え、その効果も評価した。その結果、集団で行う定期的な運動プログラムのみでは、足への関心は高まったが身体機能の有意な向上はなかった。しかし、よい方向への改善傾向にはあった。個別プログラムの効果は、3か月で気分に関して有意な向上があった。下肢筋力やバランス機能、転倒自己効力感は有意な差はなかったが測定値の向上はあった。今後のフットケア教育においては、高齢者自身が自分の足への関心を持つ機会を作ることから始め、集団教育で楽しみを実感しながら、フットケアの必要性の自覚を強化し、個別教育による支援を行うことで、高齢者が自らの力で歩くカを獲得できる可能性があることが示唆された。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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